ドロップシッピングって…何?
さてさて、少し自己紹介が長くなってしまいました。いま、業界ではDSだのDSP(注1)だのと、意味不明な言葉が飛び交っていますが、これから順を追って説明をしていきたいと思います。そもそも、ドロップシッピングはどのような意味なのかというと、ShippingをDropするということから「直送」という意味になります。
でも、「直送」っていったい何が? といった感じですよね。では、何を直送するのかというと、基本的には「商品を直送する」ことになります。つまり、「商品」というものが関わってくるので、その商品の動き方(流通方法)と提供のしかた(販売方法)というものが、普通と違うんだなと思って頂ければOKです。まぁ、簡単に言ってしまえば、通常の商品販売方法とは違ったイレギュラーな商品販売方法ということです。まだまだ、説明が足りませんね。
では、ドロップシッピングの流れを見る前に、基本的な商品販売業の販売・流通方法をみてみましょう。例えば、近所によくある家族経営などの雑貨屋を思い浮かべてみてください。そして、そのお店に皆さんが顧客としてお買い物にいって商品を購入したとしましょう。

さて、この商品をお店に行き購入するという普通の行為は、商品の流通という観点から見ると、上記のイラストのような形になります。雑貨屋は、商品を卸元から仕入れ、その仕入れた商品を店舗に陳列して顧客に販売をする…、もちろん、雑貨屋は仕入れた商品をストックしておかなければならいので、在庫を抱えるための倉庫および在庫管理が常に必要になります。
でも、ちょっと考えてみてください。このような商品販売方法が可能なお店というのは、あくまでも自分で商品を仕入れてきて在庫を保管することができるということが条件になってしまいます。そこで、このように考える人が出てきました。
「自社で商品在庫を保管する倉庫もないし、管理も面倒だから卸元さんの方で代行してヨ!」
実は、この発想こそがドロップシッピングの原点なのです。「人が面倒だと思うことを何らかの方法で充足できればビジネスになる」というのは勝手に私が考えた座右の銘なのですが、まさにその結果として在庫の管理代行がビジネスモデルになってしまっているというわけです。

ちなみに、通常の商品販売業のイラストと比較をしてほしいのですが、ドロップシッピングの場合の流通フローを図示すると上記のようになります。