ベッコアメは1994年にインターネット接続サービスおよびインターネットデータセンター(IDC)を目的に創業し、日本のインターネット黎明期を支えたインターネットサービスプロバイダ(ISP)のひとつとして知られている。同社は個人向けインターネット接続サービスを売却し、様々な事業参入や赤字事業の撤退を経て、現在はIDC を中心としたホスティングサービスやホームページ制作サービスなどを展開。フルスピードはベッコアメの子会社化によって、両社のインターネット分野におけるサービスが拡充されるとともに、顧客の属性が重なっていることから、その効果を大きく享受できるとしている。
ベッコアメの発行済株式総数7,511 株(自己株式665 株を含む)のうち、グローバルビジョンが83.10%にあたる6,242株を所有している。フルスピードはグローバルビジョンから全所有株式を取得し、グローバルビジョンの取りまとめによって、その他の株主からも可能な限りの株主を取得することで合意している。今後は、4月30日に株式譲渡契約を締結し、株券譲受する予定。
また、フルスピードは同4月9日に、新たに子会社「フルスピードキャリア」を設立することを発表。SEMのノウハウに加えて、転職コミュニティなど人材ビジネス関連サイトの運営ノウハウも活用することによって、人材ビジネスを展開する企業や求人企業を対象とする事業モデルを構築し、事業展開する方針。新会社の代表者はフルスピードの今村信一郎取締役が務め、資本金5000万円で4月28日に設立する予定となっている。
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