NTTデータ、NTTデータ経営研究所と阪神コンテンツリンクは、NTTデータが有する人間の脳活動を推定する技術「NeuroAI」と、阪神コンテンツリンクのBillboard JAPANの総合ソングチャートHOT 100のデータを組み合わせた共同研究を実施し、新技術を開発。研究成果に基づき、レコード会社、音楽出版社、マネジメント、広告代理店などに向けた、新たなサービスのトライアル提供を開始する。
同研究は、2016年12月から2020年5月までにチャートインした2185曲を対象に、楽曲を聴いた際の推定脳活動・音色の特徴、歌詞、コード進行や過去のチャート情報等の楽曲特徴を利用して行ったもの。
研究の結果、脳情報化された楽曲特徴の類似性が評価可能になる「楽曲の脳情報化による新たな特徴の獲得」、ヒットの要因を脳情報や歌詞・コード進行などの楽曲特徴から把握する「ヒットソングの特徴の可視化」、どんな楽曲がトレンドとなるのか4ヵ月程度先まで予測する「未来の音楽トレンド予測」といった技術の開発に成功した。
これにより、どのような特徴を備えた楽曲がトレンドとなっているのか、そして今後どうなるのかの定量的な評価が可能となり、予測外のヒットソングが現れる今日のマーケットへの適応が期待できる。
3社は今後、研究成果に基づき、レコード会社、音楽出版社、マネジメント、広告代理店などに向けた、新たなサービスのトライアル提供を開始する。
具体的には、広告代理店に向けたCMタイアップソングの選定サポート、レコード会社に向け、アーティストの発掘・育成やマーケティングの支援、ストリーミング事業社などに向けたチャートデータや脳情報を基にしたプレイリストの制作支援を行うなどの提供が可能となる。
また、NTTデータおよびNTTデータ経営研究所では音楽にとどまらず、今回の手法を動画広告・テレビ/ネット番組など多様なメディアに適用し、脳情報化とモデル作成によるコンテンツ最適化サービスを提供していく。
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