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scheme vergeとアイシン精機、観光地での顧客体験価値領域における共同実証実験へ

 scheme verge(スキームヴァージ)とアイシン精機は、観光地や商業施設における顧客の体験価値向上や、移動中の顧客に対するOne 2 Oneマーケティングを実現する手法の確立を目指し、協業を開始した。

 scheme vergeは、分散ネットワーク型の都市開発の実現を目指すスタートアップ企業。MaaS等のモビリティ関連データの分析を用いた観光地等の顧客体験向上ソリューションを展開している。

 一方アイシン精機は、移動中の乗員ステータスを予測するリズムプラットフォーム(以下、RHYTHM PFM)を開発している企業。RHYTHM PFMでは、カーナビゲーション開発で蓄積された乗員の感情や行動傾向とリアルタイムに検出された様々な情報を元に、刻々と変化する乗員ステータスの予測を実現する。

 2社は今回の協業により、両ソリューションを組み合わせ、移動中の訪問先紹介や地域の人と交流できる仕組みを構築する。

 この新たな仕組みは、訪問先までの移動中に訪問先の概要や、体験を深めるための事前情報を音声・動画コンテンツで配信するなど、到着前から始まる「おもてなし」を実現するもの。

 またこの仕組みによって、移動中や訪問先で「どのような人が、どんなタイミングで、どのような行動をとったか」というデータを取得。このデータを解析することで、顧客に対する「おもてなし」の質を改善するだけでなく、訪問先の地域にとっての課題を見つけ出し、地域活性化に向けた新たなサービスや取り組みの企画・実行、自治体や施設に向けた提案につなげる。

 2社では、2021年春頃より瀬戸内海・小豆島にて、この仕組みの効果検証を行うための実証実験を予定。

 タクシーや自家用車などの車内で、瀬戸内海・小豆島のアート作品の概要や作家の生い立ち、作品への思い、作品に対する有識者の評価などをRHYTHM PFMによって配信するとともに、scheme vergeが冬頃にリリース予定の「Horai」アプリを通じて取得できるデータから、顧客体験価値向上効果やOne 2 Oneマーケティング効果について定量・定性的に検証する。

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2020/09/28 14:45 https://markezine.jp/article/detail/34422

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