インテージリサーチは2020年7月末~8月初旬で、全国の16~79歳の男女1万802人を対象に「旅行に対する意識調査」を実施した。
「不要不急な旅行は避けるべき」が42.8%
まずコロナ禍における「居住している都道府県以外への旅行」について調査した。その結果「特に問題は感じない」と「マスクや消毒など対策等を万全にすれば問題ない」の合計は16.0%。一方、「不要不急な旅行は避けるべきだと思う」と「今は都道府県を越えて移動するべきではないと思う」の合計は76.9%となった。7月末時点では、「都道府県を越えた旅行は避けるべき」という意見が大半を占めた。
東京都民とその他道府県民の意識に大きな違いはなし
GoToトラベルの開始当初、新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、感染者数が多かった東京都は対象外に。その後、10月1日に新たに追加された。
当初除外となっていた東京都民とその他の道府県民の意識を比較したところ、いずれも「居住している都道府県以外への旅行を避けるべき」の割合が高く、大きな違いは見られなかった。
旅行に関する感染リスクの捉え方は、性年代間で違いが
続いて、性年代別に旅行に対する意識を比較した。すると「居住している都道府県以外への旅行を避けるべき」と答えた人の割合は、年代が上がるにつれて高くなる傾向が見られた。男性の70歳以上では82.3%、女性の70歳以上では89.0%となった。
性別で見てみると、男性の20歳代では「避けるべき」の割合が58.0%。同じ20歳代の女性(76.7%)に比べて18.7ポイント低くなっている。
旅行に関する感染リスクへの意識は、若年層より高齢者、男性より女性の方が高くなる傾向があると同調査は述べた。
子どもが小学生以下の世帯は感染リスクに対し高い意識
次いで、大学生以下の子どもと同居している人を対象に、子どもの年代(学校区分)別の感染リスクに対する意識を比較した。その結果、未就学児(0~2歳)から小学生のいる世帯では「居住している都道府県以外への旅行を避けるべき」がやや高い傾向に。さらに小学生のいる世帯では「今は都道府県を越えて移動するべきではないと思う」と答えた割合(40.2%)が、全体(図表1参照)より6.1ポイント高くなっている。
このことから、小学生以下の子どもがいる世帯は、その他の世帯に比べて感染リスクへの意識が高いことがうかがえる。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:マイティモニター 全国16歳以上79歳までの男女個人
サンプル構成:平成27年国勢調査ベース(性別×年代別×居住エリア×未既婚)母集団準拠
設計数:10,802サンプル
調査期間:2020年7月31日(金)~8月3日(月)
調査内容:旅行に対する意識
調査実施機関:インテージリサーチ
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