凸版印刷と同社のグループ会社であるONE COMPATHは、ONE COMPATHが運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を利用する全国の男女10,505名と、「Shufoo!」の企業向けメールマガジンに登録している小売/サービス企業、延べ83社を対象に「ブラックフライデー」に関する意識調査を行った。
ブラックフライデーの認知度は約8割に 4年連続認知度上昇
ブラックフライデーの認知度について、「知っている」が37.1%、「聞いたことがある」が39.4%となり、約8割(76.5%)を占めた。2017年の調査開始時と比較すると2.5倍になり、4年連続で上昇した。
購買意欲はコロナ禍でも好調 半数近い人に買い物意欲を示す
ブラックフライデーに「買い物したい」と答えた人は49.1%となった。昨年(56.2%)より約7ポイント減少したものの、半数近い人に買い物意欲があることがわかる。
また、買い物したいと回答をした人を対象に「実際の店舗またはオンラインどちらで買い物をしますか?」と聞くと、「実際の店舗で買い物する」が38.6%、「店舗とオンライン両方で買い物する」が22.4%となり、合わせて6割以上の人が実店舗で買い物予定ということがわかった。
購入したいものは「高級な食品」と「家電」が増加
「購入したいもの」では、昨年と比較して6ポイント減少したものの「日常的な食料品」が61.1%で昨年同様トップとなった。他に昨年と比べて減少したものは「ファッション関連」のマイナス7ポイント、「美容関連」のマイナス6ポイントだった。
一方で、「高級な食料品」がプラス1ポイント、「家電」がプラス2ポイントとなった。
実際に、ブラックフライデーで買い物すると答えた人に、昨年と比べ購入したいものが変わったかを聞くと、約3割が変わったと回答し、理由として「外出の機会が減ったので洋服や化粧品がいらなくなった」(40代 女性)、「おしゃれをして出かけるようなイベントも減り、服や化粧品が必要なくなった」(20代 女性)、「生活必需品のほうが大事になり贅沢品は買わなくなった」(30代 女性)といった意見が多く集まった。
さらに、自然災害に対する防災意識が高まっていることを受け、「災害時、密になる避難所に行かず自宅避難を考えているので防災グッズを購入したい」(40代 男性)、「コロナ対策、災害対策の関連品が必要になってきた」(30代 男性)、「おうち時間が増えたので今のうちに災害グッズを揃えておきたい」(30代 女性)など、これを機に防災グッズを揃えておきたいという声も見られた。
買い物予算はやや二極化
ブラックフライデーの買い物予算にも少し変化が見られた。昨年と比較して増加したのは、「1万円~3万円未満」、「10万円~20万円未満」「3,000円未満」。ボリュームゾーンである「3,000~5,000円未満」は2.5ポイント減少、「5,000~1万円未満」は0.3ポイント減少しており、やや二極化の傾向が見えた。
「3,000円未満」が増えた理由として、「外出しないため、服や化粧品が必要なくなった」(40代 女性)「収入が減り、値段を気にするようになった」(30代 女性)などの意見があり、モノを購入する必要がなくなったことや節約志向が高まったことが影響した。
ブラックフライデーに前向きな消費者の反面、慎重な姿勢を見せる企業も
小売、サービス企業に対して、「今年のブラックフライデーにセールやイベントなどの集客施策を実施するか」を聞いたところ、今年は約7割が実施しないと答えた。
理由としては「あまり集客にならない」「顧客へのワードの認知が低いように感じるから」など、消極的な意見が多く見られた。
一方で、以前から積極的に施策を行っている企業は「今年は感染対策を徹底して施策を行いたい」「サービスの充実」など、感染対策の強化をした上でさらなるサービス拡大の実施を意気込む声も見受けられた。一部の店舗では、オンラインの買い物を検討している人に向けネットでの生配信「ライブコマース」を導入するという。
【調査概要】
調査主体:凸版印刷、ONE COMPATH
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)、「Shufoo!」企業向けメールマガジン配信にご登録いただいている企業(延べ83社)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 10,505名
調査期間:2020年10月23日(金)~10月26日(月)
調査方法:インターネットリサーチ
※小数点第二位以下は四捨五入しているため、比率の合計が100%にならない場合あり
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