凸版印刷とオープンエイトは、新たな動画作成サービスの開発に向けて業務提携を締結した。5G(第5世代移動通信方式)の普及による「動画コンテンツを手軽に作成したい」というニーズの高まりを受け、両社はコンテンツ領域のDXを目指し同提携に至った。
今回の提携では、凸版印刷の持つチラシ/カタログ/VR/ARなどのコンテンツ企画力・制作体制や企業のデジタルマーケティング支援のノウハウと、オープンエイトの持つインハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN(ビデオブレイン)」を融合。両社は短納期かつ高品質な動画作成サービス「movring(モブリン)」を共同開発した。
「movring」を活用することで企業は、ペーパーメディアに加え、動画を活用した新しいコミュニケーションの創出と、DX時代のコンテンツマーケティングが実現できるという。動画作成サービス「movring」の特長は以下の3つ。
1.印刷用素材を活用することでスピーディーかつ高品質な動画作成が可能
チラシやカタログなどで使用した写真/イラスト素材を活用し、あらかじめ業態/業種/目的別に作成されたオリジナルテンプレートを選択するだけで、高品質な動画を簡単かつ短納期で制作可能になる。
2.制作環境を内製化、安全性の担保と大量の動画制作体制を構築
凸版印刷の社内にAI動画編集クラウドを活用した動画制作体制を構築。新商品情報やプロモーションなど、企業の持つ機密情報も安心して動画化できる。
3.凸版印刷の音声読み上げサービスや高品質4K映像を利用可能
凸版印刷が提供する、テキストデータから日本語や外国語の流ちょうなナレーション音声を作成するサービス「おまかせアナウンス」と連携が可能だ。同時に、凸版印刷の映像クリエイターが撮影・制作したオリジナル高品質4K映像ライブラリー「MeetJapan!」の映像素材も活用できる。これにより利用者は、安価で高品質な動画を作成することが可能となる。
「movring」は、チラシやカタログなどの販促物や、営業資料、会社/学校案内、業務マニュアル、取り扱い説明書、書籍/雑誌など、従来動画化されていなかったものを動画素材として活用することができる。これによりオウンドメディアやサイネージ、SNS、イントラネットなど、様々なタッチポイントでの配信が可能となり、コミュニケーションの幅を拡大できる。
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