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新・女性のココロを動かすマーケティング術

「インスタのGoogle化」とは!? 2021年マーケトレンドを予測する3つのキーワード

 トレンダーズのマーケティング実績をもとに、今の時代に女性たちのココロをつかみ消費行動へつなげるポイントを解説する本連載。今回は、トレンダーズがこれまで実施してきた調査を参考に、マーケティング視点での2021年トレンド予測をお届けいたします。

コロナ禍で生まれた2020年トレンドを振り返り

 コロナ禍により社会の構造が激変し、生活者のインサイトや消費動向にも大きな変化が見られた2020年。外出自粛の影響からインターネットやSNSの利用時間は急増し、様々な機会がオンラインへ移行しました。

 2020年のトレンドを振り返ると、食分野では手作りパンやスイーツが一大ブームとなり、自炊機会の増加から、ミールキットや冷凍食品の売上が伸長。宅配サービスやキャッシュレスも一気に普及しました。

 生活分野では、おしゃれなエコバッグや布マスクが流行するなど、エシカルな消費意識の高まりが感じられます。

 エンタメ分野では『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が社会現象を巻き起こし、多数企業と通称“無限コラボ”を展開。ガールズグループ『NiziU』の縄跳びダンスがSNSでミーム化する(真似する)など、新たなスターも誕生しました。

 SNSやマーケティングの分野に目を向けると、Instagramでは短尺動画編集機能「リール」と、投稿からECサイトへ誘導する機能「ショップ」がアプリのメインUIに追加され、「直感で行動を促すSNS」へとますます進化を遂げています。

 また、YouTubeでは60秒以下の縦型動画を投稿できる「YouTube Shorts」がスタート。TwitterではInstagramストーリーズに似た、24時間で消える縦型投稿機能「フリート」が導入されるなど、各SNSの機能が重複してきており、ユーザーの可処分時間の取り合いはさらに激しさを増していくでしょう。

 これらの状況を踏まえつつ、トレンダーズで実施した各種調査を参考に、2021年のマーケティングトレンドについて、3つのキーワードで予測します。

【1】生活者インサイトの鍵は「アクティビティとウェルネスの逆転」

 2021年トレンド予測、1つ目のキーワードは、「アクティビティとウェルネスの逆転」です。今までは「家の中=プライベートでリラックスできる空間」「家の外=社会的で遊びや学びを楽しむ空間」という認識が一般的だった中、コロナ禍の影響により、生活者の価値観が逆転傾向にあります。

 食トレンドメディア「おうちごはん」が発表したSNSトレンド大賞2020では、Instagram部門で「ダルゴナコーヒー」が、Twitter部門で「ホットサンドメーカー飯」が大賞となり、食べるだけでなく、作ることそのものを楽しむ「フードアクティビティ」という考え方が生まれました。

 この流れを受け、2021年は、作り方が簡単でお絵描きのように着色を楽しめる「虹パン」や、ワッフルメーカーで冷凍クロワッサンを挟んで焼き上げる「クロッフル」が流行すると予想しています。食を例に挙げましたが、「おうち時間でいかに遊んだり、学んだりできるか」という考え方が、様々な分野で広まってきているといえます。

食トレンドメディア「おうちごはん」が発表した2021年SNSトレンド予測
食トレンドメディア「おうちごはん」が発表した2021年SNSトレンド予測

 一方、外出先では心身の癒やしやリラックスを求める「ウェルネス化」の機運が高まりそうです。トレンダーズが行った2020ママトレンド調査では、「おうち時間と外出先とで求める価値観が変わった」という声が多く聞かれ、自宅で済ませられるもの、代替の利かないものが明確になった様子。依然として外出行動に不安を抱える人が多い中、「それでも外出するならば、とっておきの幸福を得たい」という欲求を叶えるものが人気を集めると考えられます。

 このような「おうち時間=アクティビティ重視」、「外出先=ウェルネス重視」という価値観の逆転は、2021年もしばらく続くと見られ、プロモーションを企画する際に意識すべきポイントといえるでしょう。

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この記事の著者

佐藤 由紀奈(サトウ ユキナ)

トレンダーズ株式会社 コンテンツクリエイティブDiv.マネージャー。
WEBプロダクションのプランナーを経て、2014年より現職。
ソーシャルトレンドニュース編集部所属ライター、漫画PRサービス「Comitter」 のクリエイターとして幅広い企業のマーケティング支援を担当。「TT総研」の研究員として若年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/01/28 09:00 https://markezine.jp/article/detail/35343

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