コンサルティング・アウトソーシングサービスを提供するSOPHOLAとPPC Protect(以下、PPC Protect社)は、3月1日、独自技術によるGoogle広告クリック不正対策ソリューション「PPC Protect」の日本国内におけるサービス提供において戦略的パートナーシップ契約を締結した。
これにより、SOPHOLAはPPC Protect社の日本市場進出フェーズにおいて独占的販売権を保有しつつ、同社の日本市場進出と拡大を支援する。
PPC Protect社は、2016年にデジタルマーケティングおよびサイバーセキュリティー出身者の4名によって設立されたサイバーセキュリティー企業。
同社が独自に開発した技術によって、Google広告(検索、ディスプレイ、ショッピング、YouTube広告)のすべてのクリックデータをリアルタイムに分析、不正なクリックかどうかを瞬時に判別し、不正クリックが発生しているIPアドレスを自動的にブロックすることが可能となる。
PPC Protect社の独自技術の仕組み
PPC Protect社は以下の4つのステップを踏み、クリックデータをリアルタイムに分析し、Google広告のクリックを適正、不正(および疑わしい)クリックかどうか瞬時に判別している。また、同時に不正クリックが発生しているIPアドレスを自動的にブロックすることで、悪質なユーザーやボットによる広告コストの無駄な浪費を防止する。
STEP1:クリックデータの収集・分析
Google広告へのクリック発生後100ミリ秒以内にクリックデータを収集、分析にかける。
STEP2:250以上のシグナル分析
250以上のシグナル(例:IPアドレス/ネットワーク、デバイスタイプ、ロケーション、クリック頻度)を分析、不正クリックかどうか判断。同時に、同社の不正クリックユーザーリストと照合。
STEP3:不正判断した場合、IPアドレスをブラックリストに追加
クリックが不正と判断されれば、該当ユーザーを同社およびGoogleのブラックリストに追加。
STEP4:ブラックリストを基に対象IPアドレスを自動ブロック
Google広告のIPアドレス除外の上限数を加味し、除外すべきIPアドレスの優先順位付けを行いつつ、対象IPアドレスを自動ブロック。
クリックフラウドの現状
PPC Protect社「2020-2021 The Global Click Fraud Report」によると2020年の同広告タイプ別の平均クリックフラウド率は検索広告:11%、ディスプレイ広告:36%という結果だった。
業界別では、コロナ禍では以前から高いローカル(SMB)、不動産、法律、金融に加え、学校閉鎖による家庭教師ニーズの増加と比例した広告費の増加により、教育が最も高いクリックフラウド率:31.14%を記録した。
広告種類や業界/企業規模に関わらず、クリックフラウドが世界的にも深刻な課題となっている。
「企業規模、業界問わず、限られた広告予算の一部が不正クリック、広告詐欺に利用され、獲得単価、トラフィックおよびオーディエンスが悪化した状態になっている」という多くの広告主が抱えている課題の解決がPPC Protect社のミッションだ。
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