各メディアの見出しを比較
今回検証する記事はこちらです。
MarkeZine:◎「トラックバックは面倒くさい」、企業ブログの一般化とともに変わる利用者像【シックス・アパートのビジネスブログ調査】
自分が前にいた会社のレポートなので、取り上げようか迷ってたら1ヶ月くらい経ってしまいました。ぼくが興味深いと思ったのは、このレポートに対する各社(各メディア)の見出しの違いです。とりあえず一覧で紹介します。
- ビジネスブログを運営する企業は「親しみやすい」イメージ--シックス・アパート調査:マーケティング - CNET Japan
- ユーザーの期待は“製品やサービスの情報”、シックス・アパートがビジネスブログの意識調査:ITpro
- 企業情報をブログで読む理由は「たまたま」? シックス・アパートが調査 - ITmedia エンタープライズ
- どんなビジネスブログが読みたい? シックス・アパートが調査 - @IT
- japan.internet.com Webマーケティング - ビジネス Blog へ求めるのは、「製品やサービスの詳細な情報」――シックスアパート調べ
- ビジネスブログで親しみやすい企業イメージになり、求められるのは製品の詳細情報 | Web担当者Forum
調査対象は20歳以上のインターネットユーザーで、有効回答数は310人。そのうちブログを自身でも開設している人が155人、未開設の人が155人だったそうです。調査はマクロミルを使って回収しています。
この手の記事は、リリースをそのまま掲載することが多いので、各記事は
というシックス・アパートの要約をそのまま書いてあります。
唯一、@ITの記事だけが、
とネガティブな部分も言及しています。自主調査をプレスリリースとして配信するのは、わりと知られた手法で、時期と内容次第ではありますが、けっこう記事として掲載されることが多いです。また、データによってはさまざまなところで引用されることがあるので、認知度向上や市場の空気作りに有効です。やらせやウソの結果を出すのはダメですが。
一般的な企業だと、トリンプなどはこういう調査をうまく使ってる気がします。ネット界隈では最近はニフティが「スパムブログが約4割」という自主調査リリースを出したり、サイバー・バズが「ブログを書いて欲しいタレントNo.1はタモリ」というリリースを出したりしてますね。
この手の調査は(メディアへの掲載を目的にしているので)インパクト重視のものが多いのですが、個人的にはその結果を踏まえてネットユーザーと一緒に考えていくようなものが増えていけばいいなと思っています。
さて、調査結果に戻ると、ほとんどの人(約8割)はビジネスブログを見たことはあるそうです。
まあ「大幅に」と言えるほどの減少率ではないですけどね。でもそもそも75%近くの人が「見たことあった」わけなので、7ポイントの減少を声高に言わなくても十分すごい認知度だと思います。あと、ブログとわからずに読んでることも多いので、この数字はもう少し増えると思います。@ITはこの部分についても厳しくチェックしています。
見たことがあるかという経験の有無と、目的意識があったかどうかの有無を分けて考えるべきという上記の指摘は正しいですね。要は、そこに書いてある情報が参考になった(行動に繋がった)か、その後も継続的にビジネスブログを読んでいるか、について聞かないとダメですね。