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公式YouTubeチャンネル活用最前線

なぜあの公式YouTubeは成功している?目的別で考える企業アカウントの成功事例

 様々なソーシャルメディア、プラットフォームの登場により、企業が選択できるタッチポイントは多様化してきました。的確なタッチポイントの設定は、今後企業がプロモーション、マーケティング活動を行っていく上で重要な戦略の一つです。本連載はその中でも公式YouTubeチャンネル運用に焦点を当て、全5回にわたって紹介します。第2回である今回は企業のYouTubeアカウントの中で、様々な手法を用いて運営に成功している事例をご紹介させていただきます。

登録者数は1,050万人を超え!YouTubeのブランディング活用事例

 前回の記事では、なぜ今YouTubeが注目されているのかをご紹介しました。今回は企業のYouTubeアカウントの中で、様々な手法を用いて運営に成功している事例をご紹介させていただきます。

 企業がYouTubeアカウントを運用する場合は、ブランディング、プロモーションのプラットフォームとして活用するケースが多いと思います。中でも訴求力の高いコンテンツを発信し、ブランディングに成功しているアカウントとして有名な企業公式チャンネルはGoProの公式チャンネルです。

GoPro YouTube公式チャンネル

 同アカウントの登録者数は1,050万人を超え(2021年9月時点)、2009年にアカウントを立ち上げて以降、累計30億回以上動画が再生されています。

 アカウントの中で人気な動画コンテンツは、エクストリームスポーツやバイクレーシングの動画です。普段生活している中ではなかなか体験できないようなスリリングでエキサイティングなものがよく視聴されています。

 一方で、日常の1コマを切り出した動画も人気です。「クオリティの高い動画が自身でも買えるGoProで撮影されている」「自分でもクリエイティビティで魅力的な動画を撮影できるかもしれない」とユーザーに思わせてくれ、購買意欲を高めています。

 庭で犬が駆け回っている動画など、日常生活の1コマを切り取った動画も多くアップロードされています。こうした動画をちりばめることで「普段遣いにもGoProを使用できそう」と視聴者に対してイメージを醸成することができています。

ブランディングからアクションまでをシームレス化

 またGoProの公式YouTubeチャンネルでは、概要欄からGoProの購入が可能で、視聴者が買いたいと思った時にシームレスに移行できる設計になっています。

GoProのYouTube動画概要欄

 Googleは、2021年度中にYouTubeに動画内のECショッピング機能を付与する予定だと発表しています。特に若年層には、YouTubeはかなり親しみ深いプラットフォームになっているため、このアップデートによって購買までのハードルを下げることができると考えています。

 すでにECサイトなどでデジタルでの商品販売を行っている企業は、こうしたアップデートを見据えてYouTubeチャンネルを運用してみてもいいかもしれません。この機能を有効活用することで認知から行動までのハードルが下がり、さらなる収益拡大が見込める可能性があります。

 ほかにもGoProはユーザーとの関係性を強めるために、GoPro Awardsと呼ばれるコンテストを開催しています。ユーザーがGoProで撮影した動画を応募し、優れた作品にはGoProのYouTubeアカウントのほか、GoProが運用している公式SNSに展開されます。

 ユーザーと一緒になってYouTubeコンテンツを作っていくことで、企業・商品に対するエンゲージメントはかなり高まっていくと考えられます。

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この記事の著者

佐藤 美咲(サトウ ミサキ)

 AnyMind Japan株式会社。Creator Growth事業部 Deputy Head。 2016年にAnyMindに入社し、タイ支社にてWeb向けの収益化支援を担当。2019年に日本に帰国し、YouTube事業部の立ち上げを行う。2021年より、東南アジア7拠点のYouTube関連事業の...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/10/22 09:00 https://markezine.jp/article/detail/37484

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