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デジタルで広がる、オフライン広告の可能性

SNSで話題になった「Tinder」のオフライン広告を分析!話題化を生み出す3つのコツとは

 2021年9月上旬ごろから、渋谷エリアで実施されたマッチングアプリ「Tinder」の広告。駅構内の処方箋を模した広告や駅前に展開された「どこかにいい人いないかなーって、一生言ってな。」というメッセージは大きな話題となりました。本稿では、広告プラットフォーム『BIZPA(ビズパ)』でメディアプランナーとして広告に携わる加藤氏が、Tinderの広告について話題化の要因を解説します。

SNSで多く拡散されたTinderのオフライン広告

 2021年9月の広告掲載直後から、数多くの関連ツイートが投稿、拡散されたTinderの広告をご存じでしょうか。

 Tinder(ティンダー)は、アメリカのカリフォルニア大学の学生によって生み出された、ソーシャル系マッチングアプリです。スワイプ式で誰でも簡単に使える点もあり、日本国内では主にZ世代と呼ばれる18~25歳の層で多く使われています。他のマッチングアプリに比べても、かなり若い世代の利用が多いのが特徴です。

 同広告は9月13日に渋谷駅で掲出を開始し、掲出直後から多くの関連ツイートが発信されました。9月18日には、TikTokユーザーのある投稿が若年層を中心に4,000件を超えるシェアを記録。また、掲載開始から1ヵ月ほど経過した10月9日、Twitter上のあるユーザーによるツイートは8,000件を超える拡散を記録しています(2021年10月12日時点)。

 私はメディアプランナーという職業柄、日々SNS上で話題になった広告を現地に見に行き、写真を撮り、「なぜ話題になったのか」を考察しています。本稿では、Tinderの広告がなぜここまで広く拡散されたのか、その理由を分析する中で見えてきた3つの要因について解説していきます。

サービス認知度が高い渋谷で実施することによる話題化

 話題化した1つ目の要因として、サービス認知度が高い渋谷で実施したことが挙げられます。

 広告主であるTinder Japan久次米氏によれば、渋谷は国内有数のTinder利用エリアであるとしています。裏を返せば、広告を見る渋谷駅利用者の多くはTinderというサービスに対し、“何かしらのイメージや印象”を抱いている前提となってきます。

 たとえば、「どこかにいい人いないかなーって、一生言ってな。」というメッセージは初見の方からすれば、上から目線で「何様だ」と思われかねないメッセージです。

渋谷駅前の広告
渋谷駅前に出された実際の広告

 ただ今回の施策では、アクティブユーザーが多い渋谷を広告の舞台として選ぶことで、各ユーザーが既に持つ“Tinderに対する自分のイメージや印象”でメッセージを読み解くことができました。言い換えれば、強烈なメッセージでも意図を読み解ける土壌があったわけです。

 実際、駅前の広告で多く見られたのが「Tinderには言われたくない」といった投稿でした。Tinderというサービスを知っている人が多いからこそ、見られた投稿だといえるでしょう。

 挑発的ともとれるメッセージがTinderを知っているユーザーの感情を突くことで、SNSでの反響が伸びたと考えています。サービスのアクティブユーザーが多い渋谷で、サービスを“知っている”前提で組んだクリエイティブが効果的に働いた結果ではないでしょうか。

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この記事の著者

加藤 誠也(カトウ セイヤ)

株式会社ビズパ メディアプランナー/広告ラボ編集長1995年新潟県生まれ。大手食品メーカーで営業職を経験後、株式会社ビズパへ創業メンバーとして入社。広告のプラットフォーム「BIZPA」に広告媒体を掲載している企業のサポート、メディアプランニング、編集長として「広告ラボ」の編集・記事執筆を担当。テレビ番組などのメディアにも出演しながら様々な広告について解説している。Twitter:@adbrex_

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/11/02 07:00 https://markezine.jp/article/detail/37658

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