こんにちは。MarkeZine編集部のまつざきです。定期誌『MarkeZine』71号では、「きれいごとで終わらせない、パーパス・ブランディング」をテーマにした特集を展開しました。
パーパスをテーマに特集を組もうと考えたのには、2つの理由があります。1つは、マーケティング業界でのパーパス大流行を受け、一時的かつ表面的なパーパス・ブランディングの事例が出てきている中で、体系的な情報が求められているのではないかと考えたこと。誌面の中でも複数箇所に出てきますが、「いま過渡期にあるパーパス・ブランディング」の本質を解説することに重点を置き、特集の中身を考えました。
もう1つの理由は、単純に、「パーパスっておもしろな」と思ったからです。言葉ひとつで、企業の在り方や社員のマインド、ビジネスの方向性を変え、最終的には企業の成長を実現する。いざ取り組むとなると、とりわけインナーブランディングに関しては地道な取り組みを継続する必要があり、一筋縄にはいきませんが、パーパスが持つ力を誌面を通して伝えられたらと考えました。
まず取材をしたのは、博報堂/SIXの藤平達之さん。藤平さんには、パーパスが流行している社会的な背景と今後企業が取るべき姿勢を伺いました。
続いて、10年以上前からパーパスを取り入れたブランディング支援を手掛けられているエスエムオー 代表取締役 齊藤三希子さんには、パーパス・ブランディング実行のフレームワーク「IPCSEモデル」を解説いただいています。IPCSEモデルは、一貫性をもってパーパス・ブランディングに取り組むために、エスエムオーで実際に使われている手法です。パーパス・ブランディングに取り組みたいと考えている方には、非常に参考になるものだと思います。
さらに、パーパス・ブランディングを実行している企業例として、ダイキン工業、吉野家、住友ゴム工業を取材。加えて、キリンビバレッジ 午後の紅茶、ビー・エム・ダブリュー、三菱UFJ、ユーグレナの4社に、自社のパーパスとマーケティングにおけるその役割を教えていただきました。
特集テーマの通り、「きれいごとで終わらせない」ことを念頭に全力取材したので、多くのマーケターの皆様のお役に立てると嬉しいです!
担当編集 松崎 美紗子(マツザキ ミサコ)
早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。MarkeZine編集部に入り、横文字だらけのデジタルマーケティングの世界へ。右も左もわからぬまま、優しいマーケターの皆様に取材で様々なことを教えていただき、なんとか5年目を迎えました。まだまだ日々勉強中です。
目次
Insight
顧客起点で成長し続けるインバウンドマーケティングを実践するHubSpot Japanの現在地
HubSpot Japan 廣田 達樹/伊佐 裕也
Feature きれいごとで終わらせないパーパス・ブランディング
パーパス大流行の背景 過渡期を迎えた今、企業に求められる条件
博報堂/ SIX 藤平 達之
一貫したパーパス・ブランディング実行のフレームワーク「IPCSEモデル」とは
エスエムオー 齊藤 三希子
[column]パーパスと混同されやすい、企業理念を表す言葉
ダイキン片山氏が明かす、実務家のためのパーパス・ブランディング論
ダイキン工業 片山 義丈
パーパスは会社を導く航海図
吉野家 田中 安人
パーパスはなぜ必要? 住友ゴム工業が進めた、企業理念の再編と3つのメリット
住友ゴム工業 向井 奈都子
我が社のパーパス
キリンビバレッジ/ビー・エム・ダブリュー/三菱UFJ /ユーグレナ
Column
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