4月5日、アントグループは、同社の運営する電子決済およびマーケティングソリューション「Alipay+(アリペイプラス)」を通じた3月の訪日観光客による消費金額が、2022年10月と比較して4倍以上に増加したと発表した。そのうち、中国香港、韓国とマレーシアの訪日客消費金額の増加率が大きく、全体の成長をけん引していることもわかった。なお、データ集計期間は3月1日から3月24日になる。
「Alipay+」は、各国・地域の電子ウォレットと日本全国の加盟店をつなぎ、事業者がより多くの海外の消費者にサービスが提供できるようにサポートを行うサービス。2023年3月時点で、日本でも100万店舗以上で導入されており、中国本土、中国香港、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールの電子ウォレット決済が対応可能になっている。
同ソリューションのパートナーであるKakao Pay(カカオペイ)によると、韓国からの訪日観光客によるKakao Payを経由した消費金額は、2022年10月と比較して、9倍に増加。北海道・千葉県・東京都・大阪府・福岡県で非常に多くの消費活動がされており、特に総合ディスカウントストア・主要国際空港の免税店・アウトレットモールが人気となった。
また、同じくパートナーであるTouch ‘n Go eWalletによると、マレーシアからの訪日観光客によるTouch 'n Go eWallet を経由した消費金額は、10月と比較して8倍に増加した。人気な観光地として上位に挙がったのは北海道・千葉県・東京都・京都府・大阪府で、定番の買い物スポットであるコンビニエンスストア・総合ディスカウントストア・百貨店やアウトレットモールと並び、白川郷も人気を集めた。
さらに、中国香港からの訪日観光客は、東京都と大阪府に続き、地理的に近く訪れやすいという理由から福岡県で多くの買い物がされていることも判明した。
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