サイバーエージェントは、AIやCGを活用した広告クリエイティブ制作スタジオ「極(きわみ)AIお台場スタジオ」をオープンした。効果予測AIの技術と同スタジオのアセットを掛け合わせ、広告効果の最大化を追求していく。
同スタジオでは、AIや3DCG、バーチャルプロダクションなどを活用した広告クリエイティブの企画・制作を行う子会社のCyber AI Productionsと連携。スタジオのアセットおよびサイバーエージェントが提供する広告クリエイティブ制作サービス「極予測AI」を用いて、クリエイティブの撮影から制作・納品までを一気通貫で行う。
具体的な設備としては、まず3台構成のLEDエリアとモーションコントロールカメラが挙げられる。これにより天気・季節・ロケーションに限定されない撮影や、現実では表現不可能な空間もCGで作り出すことができる。被写体とカメラの動きにあわせて、CG背景やLED照明をコントロールすることも可能だ。
またモーションコントロールカメラを採用することで、仮想スタジオとの同期やカメラワークのシステム制御も行える。「極予測AI」で広告効果を予測しながら動画素材を生成し、スタジオ内収録室・編集室にて撮影後のナレーション収録から編集まで実施することができる。
著名人などの「分身」となる公式デジタルツインの制作用撮影を行うことができる、3Dスキャンとモーションキャプチャシステムも特徴だ。同スタジオは約180台のカメラでボディとフェイスを1度に撮影可能な3Dスキャンシステムを搭載している他、カメラやセンサーによって顔・身体・手の動きの特徴をとらえるモーションキャプチャシステムも完備する。
加えて、4Dスキャンシステムを導入。顔から首周りの映像制作と、生成AIなどの機械学習向けにボリュメトリックキャプチャが可能となる。
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