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第106号(2024年10月号)
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Cookieレス時代のネット広告を考える~利用者保護とマーケティング成果を両立するために(AD)

開発リソースの確保、エンジニアとの対話 サイバーエース×Metaに聞くCAPI実装の難所と乗り越え方

 Cookieに依存しない広告配信が求められる中、注目を集めている計測手法がMetaの「コンバージョンAPI(CAPI)」だ。CAPIの直実装は、広告主のサーバーからMetaのサーバーへ、個人を特定できないよう暗号化した上でデータを連携できるため、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、Cookieに依存しない広告配信が可能となる。一方で、API開発にかかるリソースの不足や工数の多さから、実装にハードルを感じる広告主は少なくない。そんな中、新たに発表された機能が「CAPI ゲートウェイ マルチプル アカウント」だ。CAPIの実装ハードルを下げられるという同機能の詳細について、いち早く同機能の活用事例を生み出したサイバーエースの杉山氏とMetaの津野氏を取材した。

KPI設計や投資判断に影響をもたらすCookieレス

──最初に自己紹介をお願いします。

津野(Meta):代理店様向けのソリューション営業として、サービスの開発や推進に携わっています。

Meta Japan Agency Solutions Manager 津野英梨果氏
Meta Japan Agency Solutions Manager 津野英梨果氏

杉山(サイバーエース):Metaグループのエキスパートコンサルタントとして、広告パフォーマンスの改善に向けたソリューション設計などを担当しています。

サイバーエース インフィードコンサルティング局 Metaグループ エキスパートコンサルタント 杉山尚徳氏
サイバーエース インフィードコンサルティング局 Metaグループ エキスパートコンサルタント 杉山尚徳氏

──Cookieレスに向けた動きが進み、Web広告領域は過渡期を迎えています。業界全体で既に起こっている/これから起こり得る影響を教えてください。

津野(Meta):2017年頃から進んでいる個人データ保護の動きは、ユーザーから見ると好ましいアクションと捉えられています。しかし、我々のようにパーソナライズした広告を配信している媒体側では、このような制限とどう向き合っていくか、つまり「ユーザーを不快な気持ちにせず、安全な形で広告をいかに配信するか」が課題となっています。

杉山(サイバーエース):津野さんのお話を前提として、私は「パフォーマンス」と「効果計測」の2点に影響があると考えています。まずパフォーマンスに関しては、Web広告を扱う広告主、そしてパートナーである当社のような代理店のパフォーマンスが悪化してしまう可能性があります。加えて、精微に効果を計測できるというWeb広告ならではの強みがCookieの制限によって失われてしまいます。計測できない事態が既に発生しており、影響範囲の拡大は加速する見込みです。広告主の投資判断やKPIの設計にも影響が出てくるでしょう。

欠損データの問題とどう向き合うか

──サイバーエースとMetaでは、Cookieレスに対してどう取り組んでいくお考えですか?

杉山(サイバーエース):Cookieレスの環境であってもWeb広告のパフォーマンスを維持・改善できるような仕組みを整え、広告主の事業拡大を支援していくことが大切だと考えています。当社では流入や獲得を追うだけでなく、ファーストパーティーデータが活用可能なサーバー環境の構築など、これまでとは違うアプローチで広告主の支援に取り組んでいます。2023年8月にはCAPIやGA4などの導入を支援する専門組織「データソリューショングループ」を設立し、マーケットニーズに合わせたデータソリューションの開発に力を入れています。

津野(Meta):Cookieによるトラッキングが制限される中、広告主が元々持っているデータをいかに活用できるかが鍵となっています。一方、Cookieレス環境下で発生するシグナル(データ)欠損も課題として注目されているのが現状です。そこで当社では「CAPI(コンバージョンAPI)」と呼ばれるソリューションを提供することで、Cookieに依存しない広告パフォーマンスの維持・向上を可能にしました。

次のページ
CAPI実装のメリットと方法は?

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Facebook Japan K.K.

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/01/11 10:00 https://markezine.jp/article/detail/44176

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