2006年度のインターネット広告費は、当初の予測を上回り、160億ドルを超える見通しであることが、リサーチ会社eMarketerの12月6日発表のレポートでわかった。今年9月の時点では、ヤフーの第3四半期の収益を懸念するアナリストが多かったため、控えめな予測がなされていたが、今回のレポートでは上向きに修正され、最終的なネット広告費全体の規模は昨年の125億ドルを30.8%も上回る好調ぶりだった。
インターネット人口が増加したことにより、テレビ、ラジオ、新聞のような既存のメディアの広告費は打撃を受け、微増あるいは下降となっている。2007年には、全メディアの広告費の成長率が1.4%と予測されるのに対して、ネット広告は約19%という高い成長率が見込まれている。さらに、2008年には、全メディアの成長率3%に対して、ネット広告は約22%成長するという。
また、2006年は全広告費の約6%が、ほかのメディアからネット広告へ流れたが、2008年にはその数字は8%となり、ラジオのシェアを抜くことは必至という。同社は、マーケッティング担当者がネット広告に当てている費用はまだまだ小さいため、引き続き大きな成長の余地があると予測している。
プレスリリース:"Internet Ad Growth Drives Total Media Market "
参考サイト:"Internet Ad Spend to Surpass $16 Bil. " (ADWEEK)