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モノを愛するプロたちが、カタチで課題を解決 博報堂プロダクツ プロダクトデザインチームの全容とは

 博報堂グループの総合制作事業会社である博報堂プロダクツに、モノづくりに特化したプロフェッショナル集団がいるのをご存知だろうか。同社のMDビジネス事業本部に所属するプロダクトデザインチームは、クライアント商品の企画・開発から社内向けのブランディング施策に用いられるグッズに至るまで、フィジカルな「カタチ」を軸にさまざまなモノのデザインを担っている。メンバー数は6名と少数ながら、さまざまなアウトプットを生み出してきた彼らだが「カタチ」をどのように生かし、課題解決を行っているのか。そしてそもそも、フィジカルな「カタチ」や「モノ」にはどういった力が秘められているのだろう。同チームでリーダーをつとめるプロダクトデザイナーの橋本千里さんと、プロダクトデザイナー兼クリエイティブディレクターの内田成威さんに話を聞いた。

飲料から横綱の化粧まわしまで 強みが異なる6人で構成されたプロダクトデザインチーム

――まずはご経歴と担当業務、デザイナーを志した理由について教えてください。

橋本 私は新卒で入社し、現在プロダクトデザインチームのリーダーをつとめています。石川県の出身で、もともとは工芸に携わりたいとの思いから高校では工芸科に進学。伝統工芸を学んだ後、工芸のようにカタチを作るプロダクトデザインの道に進みました。大学の同級生のほとんどはメーカーのインハウスデザイナーになりましたが、私は家電や文具などひとつの商品にずっと関わるよりもさまざまな仕事に携わりたいと考え、博報堂プロダクツに入社しました。

株式会社博報堂プロダクツ MDビジネス事業本部 プロダクトデザインチーム チームリーダー / プロダクトデザイナー 橋本千里さん
株式会社博報堂プロダクツ MDビジネス事業本部 プロダクトデザインチーム チームリーダー / プロダクトデザイナー 橋本千里さん

内田 2007年に中途で入社し、現在はプロダクトデザイナーとクリエイティブディレクターの役割を担っています。もともと美術やデザインは好きですが、強度の色覚特性(※)を持っています。たとえば、葉の緑色が茶色に、赤いボールペンが黒っぽい色、紫色が深い青、淡いピンクが水色やグレーに見えたりします。このように色の識別に関しては特性があるため、色よりもカタチのデザインのほうが勝負できるのではないかとの周囲のアドバイスを受け、プロダクトデザインの道に進み、金沢美術工芸大学でプロダクトデザインを学びました。そうした背景もあり昨年からは、ユニバーサルデザインやインクルーシブデザインの取り組みにも力を入れています。

※色覚特性(色覚多様性)とは、色の識別において特定の特徴を持つ人々が存在し、それぞれの色の見え方に違いがあることを指します。色覚特性にはさまざまなタイプがあり個人差があります。

――おふたりが所属するプロダクトデザインチームの役割や特徴について教えてください。

橋本 博報堂グループで唯一、プロダクトデザインを軸にしているチームです。立体造形のスタイリングと、それによるクライアントの課題解決を得意としています。

内田 おもに、プレミアムグッズと呼ばれるキャンペーンの景品やオリジナルグッズの企画・デザイン、商品のボトルやパッケージデザインなどを担っています。

強みは、これまでもさまざまなジャンルのクライアントの商品やグッズを制作してきたため、幅広いアイデアや造形の知見があること。人を「消費者」としてではなく、多様化した社会の中で主体性を持って生きる「生活者」として全方位的に捉え、深く洞察することから新しい価値を創造していこうという博報堂グループが大切にしている考えかた「生活者発想」を軸に据えている点が、僕たちのいちばんの特徴だと思っています。

株式会社博報堂プロダクツ MDビジネス事業本部 プロダクトデザインチーム プロダクトデザイナー/クリエイティブディレクター 内田成威さん
株式会社博報堂プロダクツ MDビジネス事業本部 プロダクトデザインチーム プロダクトデザイナー/クリエイティブディレクター 内田成威さん

橋本 6人の少数精鋭のチームですが、メンバーそれぞれに異なる強みがあるのも特徴です。たとえば、内田はカタチのデザインだけでなくアイデアもユニークで、いかに楽しく独創的に解決するかを目指しています。そのほかにも、CGによるモデリング処理や3Dプリンター出力など、アウトプットに長けた職人タイプもいますし、小売業界で働いた経験があり、店頭販売の提案もあわせてできるメンバーもいます。

博報堂プロダクツにはさまざまな事業本部があるため、仕事内容に応じて他事業本部のメンバーとタッグを組むこともあります。ビジュアルを作る必要があるときはフォトグラファーに依頼しますし、親子をテーマにした企画であればママクリエイターの社内ユニットと一緒に企画デザインをするなど、多岐にわたる要望に応えられる体制を会社としても整えています。

内田 また最近はありがたいことに、日用品、飲料、スポーツ用品など、本当にさまざまな仕事をいただきます。毎回経験したことのないアイテムを作ることになるため、競合他社も含めたそのジャンルの調査も欠かせません。さまざまな領域に関わることが大変でもあり、とてもおもしろい部分ですね。過去には横綱の化粧まわしや浴衣もデザインしました。モノであれば基本的に何でも作ります。

橋本 プロダクトデザインチームのメインはフィジカルなモノづくりですが、デジタルサービスのような新しいソリューションを生むことも私たちのミッションなので、NFTなどにも挑戦しています。

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3Dプリンターによるプロトタイプを使った提案が「伝わりやすさ」と「安心感」に

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この記事の著者

松岡 亜希(マツオカ アキ)

フリーランスのライター&エディター。出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、Webサイト、企業広報などさまざまな分野で活動中。

http://pubapart.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社博報堂プロダクツ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/01/28 12:00 https://markezine.jp/article/detail/47680

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