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イベントレポート

ブランド誕生10周年 韓国コスメ「ロムアンド」の成功を支える“コタク戦略”に迫る

 本稿では、韓国コスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」がラフォーレミュージアム原宿で開催した体験型ポップアップの様子を伝えるとともに、同ブランドの事業部長を務めるiFamily SC 化粧品本部のパク・ヒョンジュン氏への取材から、成功の裏側にある独自のマーケティング戦略を紐解きます。

体験型ポップアップが示す「消費者との対話」

 2026年にブランド誕生10周年を迎える韓国コスメブランド「rom&nd(以下、ロムアンド)」。日本市場には2019年に上陸し、代表作「ジューシーラスティングティント」はティントリップブームの先駆けとなった。

ジューシーラスティングティント
累計販売数2,000万本(2024年4月時点)を突破したジューシーラスティングティント

 2023年にはローソンと共同開発したコンビニコスメブランド「&nd by rom&nd(アンドバイロムアンド)」が発売から3日間で30万個を売り上げるなど、その勢いは衰えるところを知らない。なぜロムアンドは、移り変わりの激しい化粧品業界において10年もの間、消費者の心を掴み続けているのか。

 今回のポップアップイベント『「くちびるの企業秘密、大公開。」ロムアンド商事~ジューシーフラッシュ営業部~』の舞台は、仮想企業ロムアンド商事のオフィスだ。「世界中のくちびるを輝かせる」をミッションに掲げるロムアンド商事のオフィスを、来場者は新入社員として訪れる。

ロムアンド商事のミッション
ポップアップイベントの会場内に掲示されたロムアンド商事のミッション

 ロムアンドの事業部長を務めるiFamily SC 化粧品本部のパク・ヒョンジュン氏は、ポップアップイベントの開催意図を次のように語る。

iFamily SC ロムアンド事業本部長 パク・ヒョンジュン氏
iFamily SC ロムアンド事業本部長 パク・ヒョンジュン氏

「2024年には、親しい友人を招待する家をコンセプトにしたポップアップを開催しました。2025年にはピンクオフィスという形で、消費者とのコミュニケーションの場を設けました。私たちは単なる美しいフォトゾーンを作りたいのではありません。ロムアンドの消費者とのコミュニケーションという世界観を十分に体験してもらうことを大切にしています」(パク氏)

 会場内には、ロムアンドが提案する三つのメイクルック「アイドル」「女優」「ギャル」を体験できる、デスク風のタッチ&トライコーナーが設置されている。たとえば「アイドル課」のデスクでは、オンラインミーティングをしているような写真撮影が可能だ。「女優課」のデスクにはライティングと風の演出が備わり、「ギャル課」のデスクでは多面モニターでメイクプロセスを学ぶことができる。

リップオイルを手元で試せるタッチ&トライコーナー
リップオイルを手元で試せるタッチ&トライコーナー

 こうした細部へのこだわりは、消費者を単なる購買者ではなく、ブランドをともに作り上げる「社員」や「仲間」として迎え入れる姿勢の表れである。パク氏は「ブランド10周年を迎え、消費者とともに成長する私たちの会社の姿を描いてみました」と述べ、ブランドの歩みが消費者の声とともにあったことを強調した。

ティントとグロスの長所を統合した新製品

 イベントの主役は、新カテゴリーとして登場した「ジューシーフラッシュリップオイル」だ。パク氏によれば、この製品は「圧倒的なツヤ感」に最大の特徴があるという。

ジューシーフラッシュリップオイル
2026年4月7日(火)より販売を開始したジューシーフラッシュリップオイル

「最近のトレンドであるグロッシーメイクの人気にともない、ツヤ感に優れたリップグロスが注目されています。しかし、このリップオイルカテゴリーは、それらを超えた最も強力なツヤ感をもたらします」(パク氏)

 従来のリップオイルが細かな反射によるナチュラルなツヤだったのに対し、本製品は大きな光粒子を使用することで、光をより強く反射させる。これにより、照明の下や自撮りをした際に、まるでカメラのフラッシュを浴びたような光沢を演出できるわけだ。

 また、使い心地を左右する「スクープ型チップ」も独自開発された。一度に十分な量のオイルをキャッチできるこのチップの形状は、SNS上で「バレエシューズに似ている」と早くも話題を呼んでいる。

ジューシーフラッシュリップオイルのスクープ型チップ
ジューシーフラッシュリップオイルのスクープ型チップ

 パク氏は、既存のヒット商品であるジューシーラスティングティントとの併用も推奨しており「ティントの持続力とリップオイルのツヤを組み合わせることで、自分だけのカラーを楽しんでほしい」と提案した。

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個別取材:創業以来貫く“コンテンダクツ”の姿勢

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/04/22 07:00 https://markezine.jp/article/detail/50656

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