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22体のAIエージェントが同僚。ディレクター1人で運営するアパレルブランド「NAVYNAVY」を取材

 仕事や育児が重なり、37・38歳で「悩みのピーク」を迎える女性たち。そんな多忙な女性のライフパフォーマンス向上を掲げるのは、アパレルブランド「NAVYNAVY」です。同ブランドの最大の特徴は、22体の「AIエージェント」と共創する独自の運営体制。トレンド予測から顧客参加型のデザイン、さらには組織内の「品質管理」まで。デザイナー1人×22体のAIエージェントでどう協働しているのか、ブランドディレクターの藤田裕美さんにインタビューをしました。

ライフパフォーマンス向上型のアパレルブランド「NAVYNAVY」

MarkeZine:はじめに、藤田さんのご経歴とNAVYNAVYが生まれた経緯を教えてください。

藤田:私は元々「ナチュラルビューティーベーシック」というブランドで、20年ほどデザイナーをしていました。当時は仕事でテクノロジーに触れる機会はほとんどなかったのですが、3年前に「CLO(クロ)」という3Dファッションデザインソフトの社内推進を担当することになり、配属されたのがITの事業部でした。そこでテクノロジーを身近に感じるようになったんですね。

藤田さん
株式会社TSI NAVYNAVY ディレクター 藤田裕美さん

 その後、新規事業開発を担当する中で生まれたのが、AIエージェントと共創する新しいアパレルブランド「NAVYNAVY(ネイビーネイビー)」です。NAVYNAVYは、忙しい女性のライフパフォーマンスを向上させるブランド。「頑張るあなたを、高揚感と時間と機能性を軸に服で支える」というコンセプトで展開しています。

MarkeZine:課題解決型の特色が強いブランドなんですね。

藤田:そうですね。ブランド開発の際は、女性の課題にフォーカスし調査分析を行いました。調べていく中でわかったのは、女性は37~38歳が「悩みのピーク」だということ。仕事・家事・育児が重なる時期はマルチタスクに追われ、自分の時間が確保できないという切実な悩みがあるのでしょう。かくいう私も働く女性として様々な課題を感じていたので、手触り感のあるリアルなブランドを作りたいと考えました。

 また、アパレルブランドにおける機能性の訴求は時代の流れもあると思っています。たとえば、酷暑など天候の変化などを受けて、速乾性や通気性など衣類にもより機能性が求められるようになってきていますよね。他にも、近年はヒールを履かない人が増えていますし、ヒールも低くなってきています。ブランドとプロダクトの開発は、ファッション領域でも大きく変わってきていると思います。

NAVYNAVYの人気商品であるジャケット。A4サイズの資料が入る大きなポケット、シワになりにくい生地などスマートな作りになっている
NAVYNAVYの人気商品であるジャケット。A4サイズの資料が入る大きなポケット、シワになりにくい生地などスマートな作りになっている

「AIと作ったほうが早いかも」――AIエージェント元年の決断

MarkeZine:何より気になるのは、22体のAIエージェントと藤田さんというチーム体制で運営されている点です。そもそも、なぜAIエージェントとブランドを作ろうと思われたのでしょうか?

藤田:正直に言うと、ブランド立ち上げのタイミングに人件費をそこまで確保できなかったというのが一つ理由としてあります。ただ、AIエージェントの波にうまく乗れたのも確かです。NAVYNAVYを立ち上げたのは、「AIエージェント元年」と言われる2025年初めのタイミング。「もしかしたら、AIエージェントと作ったほうが早いかも」と考え、チャレンジすることにしました。

MarkeZine:2025年前半から動き始めたということは、かなり早いタイミングでAIエージェントを導入されたんですね。なにかAIエージェントのソリューションを使われているのでしょうか?

藤田:AuthenticAI(オーセンティックエーアイ)が展開している、クリエイティブ業界に特化したAIプラットフォーム「Maison AI」を利用しています。当時、とあるセミナーでMaison AIを知り、「これだ!」とすぐに問い合わせました。最初は機能も限られていたのですが、PoC的に活用させてもらう中で、機能はあっという間に拡張していきました。AIの進化は本当に早くて驚きます。

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トレンド予測、戦略PR、辛口メンバーまで。22体のエージェント同僚

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川口 紘(カワグチ コウ)

1984年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、2008年にGO-SEES入社。2010年にGO-SEES退社後、渡英。2011年、フリーのアシスタントを経て、帰国後に独立。現在はビューティ、ファッション、ポートレートを軸に活動中。主な取引先は講談社、阪急コミュニケーションズ、幻冬舎、フェリシモなど。

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Ko Kawaguchi Photography.

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MarkeZine(マーケジン)
2026/05/20 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50659

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