シリーズ累計300万枚を突破!グンゼ「アセドロン」とは
──まずは、「アセドロン」について改めてご紹介ください。
グンゼは、1896年に創業した繊維製品メーカーです。肌着・インナーなどを製造、販売するアパレルカンパニーから2024年3月に発売開始した「アセドロン」は、グンゼ史上最高クラスの汗解消テクノロジーを搭載した機能ブランドです。
(※役職は取材当時)
不快の根本原因である「汗のベタつき」に着目し、珪藻土に着想を得た多孔質構造の独自開発素材を採用。高い吸水速乾性・吸放湿性・肌離れ性を実現しています。インナーをはじめ、ソックス、パジャマなどラインアップを拡充しており、通年で使える定番ラインに加え、「汗冷え」を防ぐ冬の「ファイヤーアセドロン」も展開しています。
──2024年3月のデビューから、シリーズ累計300万枚を突破したと伺いました。
はい、2026年2月時点でこの数字に達しました。また直近では、2026年3月にTシャツとブラジャーを新たに発売し、初月の計画比120%と好調な滑り出しとなりました。本格的にTシャツ需要が立ち上がるゴールデンウィーク以降から、プロモーションに力を入れていきます。

新ブランド開発に立ちはだかった3つの壁
──アセドロンの開発は、どのような課題意識から始まったのでしょうか。
まず、社会課題への向き合い方です。長期化する夏や短い冬といった気候の「二季化」が顕在化するなかで、80年以上肌着を作り続けてきた我々がどのようなソリューションを提示できるのか、という問題意識が前提にありました。しかし、SDGsのような世の中の大きすぎるトピックスを事業の傘として掲げても、実際のプロダクトとうまく接続せず、生活者に関心を持ってもらえません。
また、「速乾」や「冷感」といった機能性をいくら追求しても、すぐに他社に模倣されて同質化する消耗戦に陥っていました。加えて、持続的に利益を創出する自社の大型ブランドが不在だったのです。
そこで新ブランドを世に生むべく、戦える市場かを見極めるための「定量調査」と、生活者の真のペインを掘り起こす「ソーシャルリスニング」の2段階のリサーチを行うことにしました。
