モバイルアプリの計測・分析ツールを提供するAdjustは、アプリ市場をデータで解析するトレンドレポート「モバイルアプリトレンド2025」を発表した。

2024年のアプリエコノミーは回復傾向に

　まず、2022年に落ち込みを見せたアプリエコノミーは回復傾向が見られ、2024年の世界のアプリインストール数は前年比11％増、アプリセッション数は4％増となった。

　また、App Tracking Transparency（ATT）にユーザーが事前に同意したオプトイン率は安定した増加傾向を示し、2025年第1四半期までに世界平均は32％から35％に上昇。特にゲームアプリのオプトイン率は39％と最も高く、Eコマースアプリとショッピングアプリも28％から35％へと増えた。

Eコマースアプリやファイナンスアプリが急成長

　続いてEコマース領域では、2024年のアプリインストール数は前年比17％増、セッション数は13％増となった。特にMENA（中東と北アフリカ）は突出しており、インストール数は前年比55％増、セッション数は21％増だった。APACはインストール数が26％増になったもののセッション数は前年と変わらず、北米はインストール数39％減、セッション数は29％減と急激に落ち込んだ。

　2024年のゲームアプリは、セッション数が前年比0.6％減となったもののインストール数は4％増。ハイパーカジュアルゲームアプリのインストール数は全インストール数の27％を占め、パズルゲームとハイブリッドカジュアルゲームもそれぞれ11％を占めた。

　この他、バンキングアプリのインストール数は前年比33％増、セッション数は19％増に。仮想通貨アプリのセッション数が大きく伸びて45％増となったことで、2024年のファイナンスアプリ全体のインストール数は27％増、セッション数は24％という結果だった。

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