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Adjust 「ファイナンスアプリレポート」発表　世界のファイナンスアプリの収益が前年比119％増加

MarkeZine編集部[著]

2024/08/30 12:15

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　モバイルアプリの計測・分析ツールを提供するAdjustは、2024年度版の「ファイナンスアプリレポート」を発表した。

画像を説明するテキストなくても可 — Adjustが発表したレポートの主要ポイント

世界的な成長が見られたファイナンスアプリ

　2024年第1四半期のインストール数は前年比36％増加、セッション数も23％増加し、ファイナンスアプリの世界的な成長が顕著に見られた。

　2024年第1四半期のファイナンスアプリのアプリ内収益は、前年同期比で119％増加した。特にヨーロッパやLATAMなどの地域で、ユーザーエンゲージメントと収益化戦略が効果を上げ堅調な成長を見せている。

アプリが支払いなどのトランザクションで重要な役割に

　バンキングアプリのインストール数（2024年第1四半期）は、前年同期比で111％増という結果に。また、決済アプリの2023年のセッション数は前年同期比で27％増加、2024第1四半期のアプリ内滞在時間は12％増加し、アプリが日々の支払いなどのトランザクションにおいて重要な役割を担っていることが明らかになった。

オプトイン率が上昇し続けている

　ファイナンスアプリにおけるAppTrackingTransparency（ATT）オプトイン率（トラッキングを許可した割合）は上昇し続けており、2023年第1四半期の18％から2024年第1四半期には25％に増加した。

今後成長を見込める地域はAPAC

　ファイナンスアプリのeCPI（有効インストール単価）の世界の中央値は、1.21ドルであるのに対して、最も低かったのはAPACの0.63ドルだった。APACは、今後の成長を見込める地域であるとAdjustは予測している。

2024年下半期も世界的な成長が予測される

　同社のデータによると、2024年下半期は、テクノロジーの進歩やユーザーの支出額、エンゲージメントの増加、戦略的な市場拡大によって、ファイナンスアプリ業界は世界的に成長するとAdjustは予測している。

　Adjust 日本ゼネラルマネージャーの佐々直紀氏は、ファイナンスアプリ市場について、次のように見解を述べている。

　ファイナンスアプリ市場は、2022年から2023年初頭まで停滞していましたが、2024年は世界的に見ても成長の加速が顕著です。日本では目立った急成長が見られなかったものの、APACでは日本の隣国である韓国が仮想通貨アプリにおけるアプリ内滞在時間で世界平均を大きく上回りました。

　2024年下半期も成長が予測されている中で、マーケターと代理店にとってAIや機械学習などの次世代技術を活用し、セキュリティ強化やユーザー体験向上を図ることが成功の鍵となります。