博報堂DYメディアパートナーズは、プラットフォーマーの保有するデータクリーンルーム(以下、DCR)とAIを組み合わせて、広告効果の高いユーザーの属性を分析する新機能を開発した。また、DCR×AIにより、プラットフォーマーのデータごとに異なるターゲットセグメントを共通化し、より精緻な配信分析も可能にするという。
DCRは、広告接触者のプライバシーが担保された安全な環境で、プラットフォーマーの持つ広告配信データと、広告主や広告会社の保有するデータを掛け合わせた分析を行う。今回、DCRにAIを組み合わせた「属性分析機能」と「セグメント共通化機能」という新機能をAaaS(広告効果の最大化によるビジネスを目指す次世代型モデル)に追加し提供を開始する。
「属性分析機能」では、デジタル広告の配信データから従来よりも高度な広告接触者の属性分析を行い、多様化したマーケティング上のターゲットを高解像度に捉えられるようになる。具体的な活用方法として、以下の3つを挙げている。

- 性年代やメディア利用傾向などを含む精緻なペルソナを作成し、マーケティング全体のターゲット戦略に活用する
- ユーザーのメディア利用傾向データを基に、ターゲットと最も相性の良いプラットフォーマーを分析して最適なメディアプラニングを実現する
- 広告の配信結果の分析から、最も高い広告効果を得るためのターゲティングに関する示唆を得て広告配信の設定に反映する
一方「セグメント共通化機能」では、Hakuhodo DY ONEの「AudienceOne」を用いることで、各メディアのターゲットセグメントを共通化する。これにより、各メディアで実際に広告接触したユーザーが非接触ユーザーと比べてどれほどCVがリフトしたか、共通する対象の中で計測できるようになる。またメディア間のバラつきを抑えた可視化、予算アロケーションなど、その後の出稿・配信最適化を行うという。

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