企業のノリの良さが試される「SNS起点広告」
SNSがアイデアの起点となっており、企業の「ノリの良さ」を感じられる広告が注目を集めました。堅い企業イメージを脱却し、Z世代の感性に寄り添うコミュニケーションを図る企業が支持されています。
特に、ネットミーム(インターネット上で広まる話題やネタ)を理解し、適切にパロディ化できる企業に対しては、「わかってくれている」という親近感を抱く傾向が強くなっています。
漏れポスト採用広告
消費者の些細な口コミまで拾い上げてくれる企業に、好感を持つという傾向が見られました。
Z世代は、商品について調べる際に頻繁にXを利用します。複数の関連ワードから情報源を辿ることができ、口コミや賛否を自分で調べられるため、信頼性の高い情報だと感じています。このような理由から、Xで話題になった一般人の投稿を拾い上げて反応する企業に対して「自分たちに寄り添ってくれている」と感じ、好感を抱きやすくなっています。
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企業に求められる「寄り添う姿勢」
「起用タレントギャップ」では、外見至上主義から脱却し、商品本来の価値を重視する傾向が見られました。
「疑似体験」型のポップアップイベントでは、安全な環境で非日常を楽しみたいという欲求に応えることで、有料でも支持される仕組みが生まれています。
「SNS起点広告」では、企業がZ世代の感性を理解し、ネットミームを適切に活用することで親近感を獲得しています。
これらの傾向から、Z世代は表面的な魅力よりも「本質的な価値」「安心できる体験」「共感できるコミュニケーション」を求めていることがわかります。企業がZ世代の支持を得るためには、彼らの価値観を深く理解し、寄り添う姿勢を示すことが重要と言えます。
