200サイト以上の公式サイトを手がけた経験
テンダは、eラーニングシステムやグループウエアなどのパッケージソリューションやモバイルコンテンツの開発保守ソリューションなどを手がける企業。モバイルソリューションは、7年以上の経験があり、キャリア公式サイト開発・保守実績は200サイト、自身でも公式サイト6サイトを運営し、インフラ面でも400以上の機器を管理し、携帯向けアプリも250以上手がけている。そんなモバイルコンテンツの経験豊富な同社が2008年10月1日にリリースしたのがモバイルコーディネートシステム『MobileKrei(モバイルクレイ)』だ。
登壇した吉村氏は、MobileKreiの説明の前に、『ケータイ白書2008』のデータを基にモバイルコンテンツビジネス市場の現状分析を行った。吉村氏は、モバイルコンテンツ市場全体は成長しているものの、コンテンツのカテゴリやサイト毎の単価で見ると全般的にビジネスは厳しくなっていると分析した。
一時隆盛を極めた着メロサイトは、市場規模自体は一時の勢いは消え、サイトも乱立しているため、サイト毎の売上単価も低下傾向にある。3G端末向けの着うたや音楽配信、電子書籍は市場規模が急成長してきているが、同時にサイト数も著しく増えているため、サイト毎の売り上げは横ばいか少し低下しており、以前のような収益を上げにくくなっている。
こうした市場の分析から、携帯自体の利用者が飽和状態になっている現在では、コンテンツの市場規模も成熟期に向かっていくと吉村氏は予測している。
そこで同社としては、コンテンツ制作・運営を行う各社が内部コスト外部コストを削減してビジネスをスピードアップしてもらいたいという思いのもと、同社の技術の集大成とも言えるMobileKreiを開発したという。
コスト削減にも大きく貢献
MobileKreiの「Krei」という言葉には、ユーザーの想像力をそのままデータ化するという意味がこめられており、Flash、Ajaxを最大限に活用し、直感的な操作感でモバイルビジネスをサポートできるよう配慮したと吉村氏は語る。
同社のこれまでの開発・運営経験から同社が推測した調査によると、モバイルサイト売上の10%がシステムの外注加工費にかけているという。外注費の内訳を見ると、初期の構築費が16%、改修費が20%、運用保守が64%と試算している。吉村氏は、MobileKreiの活用で改修費と運用保守費の84%を半減できるとアピール。
またMobileKreiは、コンテンツの更新・管理だけなく、マルチキャリア公式サイト完全サポートし、アクセス数や入退会数、広告効果測定も含めてサポートするため、CMSではなく、ビジネスの創造力を加速するモバイル・コーディネート・システム(MCS)であると説明した。