SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

インターネット見聞録

2009年も大注目!“お絵かき系”サービスで新春っぽい絵を探してみたよ


 みなさま、新年明けましておめでとうございます!(若干乗り遅れぎみですが!)2008年の7月からぼちぼちとはじまったこのコラムですが、見事2008年は乗り切ることができました。2009年も、さらにぼちぼちと続けていきたいと思っていますので、本年もご愛読のほどよろしくお願いします!さて、新年一発目のネタは最近注目を集める、“お絵かきサービス”を紹介していきたいと思います!【連載バックナンバー】

2008年は、実は“お絵かき”の年だった

 いきなりですが、新年早々ビックリしたことがありました。老舗サブカルチャー雑誌「スタジオボイス」の新年売り号が「視覚コミュニケーションの新次元!!」と題して、YouTubeとニコニコ動画を特集していたのです。昨年末にはマガジンハウスのBRUTUSでYouTube特集もやっていましたし、ここ数年、躍進を続ける動画共有サイトが文化の面でも市民権を得てきたということの象徴ではないでしょうか。

スタジオボイス 2009年02月号 Vol.398の表紙(出典:STUDIOVOICE ONLINE)
スタジオボイス  2009年02月号  Vol.398の表紙(出典:STUDIOVOICE ONLINE)

 一方で、ネットで動画共有の次にくる波はなんでしょうか? 2008年を振り返ってみると、実は「お絵かき」の年だったと言えるのではないでしょうか。2007年後半にサービスインしたイラスト系SNS「pixiv」が成長を続けている中、「手書きブログ」や「こくばん.in」といった新しいサービスも次々とブレイクしました。pixivもまた「drawr」というお絵かきサービスを立ち上げています。

 手書きブログ、こくばん.in、drawrがそれまでのイラスト掲示板などと大きく違うところは、PCで描いたイラストをアップロードするのではなく、ブラウザのインターフェイスで直接にイラストを描いて、そのまま公開してしまうところです。そういったサイトはこれまでもありましたが、ここまでまとまってブレイクしたのには何かタイミングがあるのではないでしょうか。

 ひとつ考えられるのは、インターネット利用者層の広がりです。ブログのようなテキストベースのソーシャルメディアを利用する技術系成人男子を中心とした層だけでなく、性別や年齢層も広く小中学生までを含むような人たちがネットで何か表現しようとしたときに、授業中にノートに書いて楽しんだ“落書き”(≒お絵かき)のような雰囲気がフィットしたと言えるでしょう。

 また、テキスト系でなくマルチメディア系(画像・動画・音声)でのUGC(ユーザー・ジェネレイテッド・コンテンツ)の視点から見ると、先に書いたようにYouTubeやニコニコ動画がすでにブレイクしています。そこで話題になっているMAD動画などは、やはりまだ誰でもが作り手になっているというわけではないようですが、お絵かき系では幅広いユーザーが手軽に作り手として参加している(イラストが得意でない人は手書き文字で)という敷居の低さも特徴でしょう。

 一方、テクノロジーの視点からとらえると、Flashアプリケーションが広く使われるようになってきたことや、マシンパワーおよびブロードバンドネットワークの向上なども考えられるでしょう。理由挙げるとキリがないので、理屈はこのぐらいにして、サービスを見ていくことにしましょう。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
こくばん職人の力作がずらり!「こくばん.in」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
インターネット見聞録連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

モーリ・タロー(モーリ タロー)

フリーダムなIT系編集者・ライター
90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。
2008年に独立し、ソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。
2012年4月から、株式会社はてな シニア・エディター。

●hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohri
●twitter: http://twitter.com/mohri
●Facebook: http://www.facebook.com/imkt5l

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2009/01/14 22:57 https://markezine.jp/article/detail/6320

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング