SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

現場PMから学ぶ“失敗しない”プロダクトマーケティング術

第2回 コンセプトワークから4Pへ“落とし込む”までの流れ


前回はマーケティングのキホンである「4P」をあらためて振り返りました。オンラインマーケティング手法を有効活用する上でも、「4P」のキホンを押さえることは非常に重要です。さて、今回から私の実体験に基づき、アイデアを形にして、どう4Pにはめこんでいくのか、解説していきます。

コンセプトワークとは?

 今回は「コンセプトワーク」について触れていきます。「コンセプトワーク」とはあるアイデアを具体的な形にしていく作業を指します。新規事業の場合は企画の原案の段階から、市場分析(リサーチ)=3C「顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)」分析を行います。

 例えば、情報共有ソフトの場合は、顧客はシステム管理者(導入を実際にする人、導入の意思決定に携わる人)を想定し、競合はグループウェア、ナレッジマネジメントソフト、スケジュール管理ソフト、文書管理ソフトなどを想定します。

 注意すべき点として、自社に関しては企画の実現性に関わる部分であるため、なるべく客観的に内部状況を分析して有利なところも、不利なところも書きましょう。そして市場分析結果から市場機会を創出し、市場機会からラフの商品コンセプトを創出します。

 例えば、情報共有ソフト市場においては、競合製品の管理が複雑なため、顧客の負担になっているので、自社で開発できると分析した場合は、システム管理の労力を下げることに注力したラフのコンセプトとなります。

 そして、ラフの商品コンセプトからターゲットとする顧客のニーズをいかにして満たすか? という視点に立って4Pを配分していきます。先ほどのシステム管理の労力を下げることに注力したラフのコンセプトの場合だと、「初期設定が容易で日々の運用管理は不要な製品」といった形で配分していきます。

「コンセプトワーク」から4Pへの落とし込みの流れ

 4Pの配分ができたら、4C「顧客価値(Customer Value)、顧客コスト(Customer Cost)、コミュニケーション(Communication)、利便性(Convenience)」による顧客視点検証を行いましょう。4Cの検証については次回で述べるので、今回は省略します。

 さて、最初に行う、3C「顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)」分析ですが、プロダクトマネージャーによって、アプローチの仕方が異なります。私の場合は「顧客分析」からはいるのですが、その理由を説明します。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
顧客分析から検討する理由

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
現場PMから学ぶ“失敗しない”プロダクトマーケティング術連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

石原 悠(イシハラ ハルカ)

サイボウズ株式会社 プロダクトマネージャー
1977年生まれ、2001年4月にサイボウズ株式会社に入社し、プログラマーを経て新規事業の企画・立ち上げに従事。現在はフィードパスのサイボウズASPの立ち上...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/02/08 09:52 https://markezine.jp/article/detail/690

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング