SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

博報堂、現代を生きるママたちを「サークル系」から「部長タイプ」まで5つに分類

現代ママの5つのタイプ

 博報堂研究開発局と博報堂BaBU(Baby&Family Business)プロジェクトは、10未満の子どもを持つ首都圏のママを対象に行った育児意識の調査および分析結果を発表した。調査は2008年2月に行われたもので、首都30km圏までの子ども(長子)を持つ母親360名からの回答をもとにしている。

 まず、子育てママのタイプを「良き母“信仰”ママ」「冬眠マイペースママ」「サークル子育てママ」「家庭内部長ママ」「なりきれずママ」の5つに分類し、タイプ別に消費行動、情報生活の違いを分析している。

各タイプの構成比

 回答者全体の平均年齢は32.4歳。各タイプは平均年齢に違いが見られ、「サークル子育てママ」は31.4歳で最も低く、「家庭内部長ママ」は34.5歳と最も高くなっている。また、5つのタイプのうち、「サークル子育てママ」の割合は38.9%で最も多い。

タイプによって異なるお金の使いみち

 5つのタイプ別に、その消費行動の違いを見ると、「子どもを持ったことがきっかけで購入したもの」として、一生懸命子育てにがんばるタイ プの「良き母“信仰”ママ」の60.0%が「加湿器」を、45.3%が「空気清浄機」を購入しており、子どもの健康を守るためのこうした機器の購入率は、いずれも全体のパーセンテージを10ポイ ント前後上回っている。

 キャリアにつながる仕事をしていたが、現在は休んで気負わず子育てをしている「冬眠マイペースママ」は出産によって大きく消費生活を変えることはないものの、将来へ供える気持ちが働くようで、「自分の仕事・キャリアのための投資」に最もお金をかけており、生命保険(親の保険)への加入率も最も高い。また、多くのママ友を持つ「サークル子育てママ」は親子でおしゃれをして外出を楽しむ人が多く、子どものファッションへの関心が高い傾向にある。

良き母“信仰”ママ(平均年齢31.6歳)、冬眠マイペースママ(平均年齢32.9歳)
サークル子育てママ(平均年齢31.4歳)
家庭内部長ママ(平均年齢 34.5歳)、なりきれずママ(平均年齢34.2歳)

 一方、仕事でも家庭でもパワーを発揮する「家庭内部長ママ」が、「子どもを持ったことがきっかけで購入したもの」として「住居(引越しを含む)」「掃除機」「食器洗浄乾燥機」の購入率が高い。また、子育ての楽しい面よりも育児負担を大きく感じてしまう「なりきれずママ」は消費で気分転換をはかっているのか、出産をきっかけとした消費・ブランドスイッチに意欲的。子育てを合理化できる商品等の利用意向が他のタイプよりも高いほか、出産前後で外食やスキンケア・化粧品のブランドに変化が見られる。

ママたちの情報収集にも違い

 ママの情報生活についてもそれぞれ傾向に違いが見られ、「良き母“信仰”ママ」は、雑誌で子どもの健康やしつけについて情報を得ており、「冬眠マイペースママ」はブログやSNSへの参加に積極的。「サークル子育てママ」は公園や母親どうしのクチコミで情報を入手しており、「家庭内部長ママ」はテレビのニュース番組や新聞の政治経済面への関心が高い。また、「なりきれずママ」も通販カタログや雑誌に接する率が高く、メールの利用率、BBSへの書き込み経験も高くなっている。

 保育園や幼稚園などの待機率が高く、街中の環境も決して子どもを連れた人にやさしいとはいえない現在、共働きかどうかに関わらず、その子育て環境は依然として厳しいのが現実。これらの5つのタイプはその中で悪戦苦闘する女性たちの「これが私の生きる道」を映し出したものといえるのかもしれない。

【関連記事】
ママ友の数は平均6.5人、友だちの数で違う新世代ママたちの消費意欲
「公共交通機関は使いにくい」と感じるママが7割、“電子レンジのある授乳室”も登場
「子育て楽しい」と感じるパパ5割超、出産立会い率は49.8%に
夫が子育てに自信を持てるかどうかは、就業時間の長さと関係する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2009/03/23 13:40 https://markezine.jp/article/detail/6913

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング