サイトを訪問したユーザーによいイメージを伝えられているか?
晴れてユーザーにサイトに来てもらったら、やはりよいイメージを持ってもらい、来館予約や資料請求をしてもらいたいと思います。しかし多くのウェディング系の自社サイトは、残念ながらその両方ともうまくやれていません。Webの重要性の高い人材業界や金融業界と比較すると、まだまだ改善余地の大きいサイトがウェディング系のサイトには多いのです。
ユーザーをWebサイトでもてなしているか?
数年前より、おもてなしというキーワードをよく見かけます。ウェディングはサービス中のサービスですから、おもてなしの心を重要視する会社も多いです。
Webサイトでよいイメージを持ってもらうための要素の1つも、やはりサイト上でのおもてなし。
そこでぜひ自問して頂きたい、あなたの会社のWebサイトはユーザーをきちんともてなしているだろうか?
Webサイトでのおもてなしを考えるときに、ポイントの1つはユーザーが欲しいと思う情報を適切に提供することです。
ウェディングウォーカーが発行する結婚白書によると、新郎新婦が会場選びの際に最も気にするのはスタッフと料金だそうです。つまり、それが真っ先に知りたい情報というわけです。さて、ユーザーの気にする「スタッフ」と「料金」、あなたのWebサイトできちんと表現できているでしょうか。
どの会社のWebサイトを見ても、セレモニー会場やパーティー会場といった施設やその様子、料理やドレスなどのアイテム類、ウェディングフェアなどの案内はあります。しかし残念ながら、スタッフについてきちんと表現できているWebサイトは非常に少ないです。
どれだけよい施設でも、どれだけ料理がおいしくても、最終的によい結婚式を作り上げるのはプランナーやコーディネーターの方と新郎新婦です。この人なら信頼できそうだ、この会社の考え方は私に合いそうだ、といったソフトな部分をうまく表現することが、ユーザーに対するおもてなしではないでしょうか。
料金を出しているWebサイトも多いとは言えません。結婚式の金額は十人十色なのはわかりますが、大体の値段感がわからないのも不安です。いくつかのパターンの金額が載っているかどうかでも、ユーザーの心理的なハードルは幾分下がり、問い合わせてみようかなという気分にさせるものです。
やや余談になりますが、料金シミュレーションを用意するのが常道な業界もあります。自動車系のサイトでは料金シミュレーションだけでなく、支払いやローンシミュレーションまであり、まさに至れり尽くせりです。このようなサイトでは、シミュレーションを利用したユーザーの方がそうでないユーザーよりコンバージョン率が高く、ユーザーの利便性を高めると共にサイトにおけるキラーコンテンツだったりします。(次ページへ続く)