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ウェディング業界のサイト活用術
ちょっとの工夫がコンバージョンを左右する


ウェディング系サイトのコンバージョンが低いワケ

 これまでさまざまな業界の方と仕事をさせて頂いた経験から言うと、ウェディング系サイトのコンバージョン率は総じて低いです。イメージを伝えることを重視する結果、刈り取りの部分が弱く、また企業によって工夫の度合いの違いも大きいと感じます。

 ウェディング系サイトのコンバージョンは、資料請求、来店予約、サイトによっては問い合わせになります。コンバージョン率は、比較的敷居の低い資料請求でうまくいっている会社でも0.6~0.7%程度、あまりうまくいっていない会社は0.1~0.2%程度、来店予約にいたっては0.1%前後のサイトが多いです。

業界別のCV率
業界別のCV率

 刈り取りの部分を強化し、コンバージョン率を高める方法はいくつかあります。ユーザーに対する情報提供を「点」として行うのではなく「線」として行うことがその1つの方法です。

 例えば、多くのウェディング系サイトには、料理ページと料理を活かしたブライダルフェアのページがあります。サイト運営側の意図としては、料理に魅力を感じてもらってそしてフェアに参加してもらうことを狙っています。しかし、その情報はバラバラに存在していて、意図的に探すユーザーが存在しない限り離脱を起こすでしょう。

 興味を持ったユーザーは情報を探してくれるだろう、とあなたは期待するかもしれません。でも残念ながら「意図的に探す」という非常に面倒なことを、ネットユーザーは行いません。

 この状況に対する対策は、「バラバラ」だから「意図的に探す」必要がある状態を、「つながっている」ため「無意識のうちに見ちゃう」状態に変えることです。別々に存在する情報をユーザーが遷移しやすくするだけで、ブライダルフェアのコンバージョン率が上がったりします。ちょっとした工夫を凝らすかどうかがコンバージョン率を左右します。

導線を工夫しよう
導線を工夫しよう

 こういったサイトの改善は、ある程度アクセス解析データを扱えてコツがわかれば意外と簡単に対策が可能です。自社サイトのコンバージョン率が低いと思われたら、一度アクセス解析データを使ってみましょう。

 今回の記事では、私自身が気になった業界ということで、ウェディング業界に特化した内容を説明しました。ウェディング業界は、今現在はそこまで不況の影響を受けていないと聞いていますが、今後のカップル数の減少などを考えても競争は激化すると思われます。Webサイトの活用は、人材の育成・強化のように時間がかかるわけでもなく、施設の増強のように多額の投資が必要なわけでもありません。まだそんなに力を入れていない会社は今後の競争に生き残るために、Webサイトの活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

清水 昌浩(シミズ マサヒロ)

株式会社Ginzamarkets カントリーマネージャー(日本)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/04/17 16:09 https://markezine.jp/article/detail/7084

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