ネットメディアがテレビCMに次ぐ重要メディアに
5月に行われた調査は1都3県の12~59才男女を対象に行われ、サンプル数は11,181件。生活者の購買行動への影響という視点から見たメディアの評価では、テレビCMは、「新商品・サービス開始を知るメディア」「企業・商品・サービス名が印象に残るメディア」「見聞きして楽しいメディア」「実購買のきっかけになるメディア」としての評価が1位となっている。
一方ネットメディアのうち、メーカーなど企業のウェブサイトは、「自分の欲しい情報が入手できるメディア」「企業・商品・サービス情報を詳しく知れるメディア」「信頼できるメディア」「資料請求や問い合わせをするメディア」としての評価が1位となっており、テレビCMに次ぐ重要メディアとなっていることがわかった。
また、インターネット広告については、「新商品・サービス開始を知るメディア」「企業・商品・サービス名が印象に残るメディア」としての評価は、テレビCM、テレビ番組に次いで3位となっている。
マス広告を参考にしない人は4人に1人
新商品情報入手の際に参考にするメディアによる生活者分類としては、マス広告とネットメディアの参考の有無で以下の図のように4つに分類される。
このうち、マス広告とネットメディアを両方参考にする「情報環境適応層」は男女有職者が中心で、40.0%と最も多くなっている。マス広告は参考にするが、ネットメディアは参考にしない 「オールドタイプ層」は35.0%で、女性高齢層中心。また、マス広告は参考にしないが、ネットメディアは参考にする「ネットライフ層」は13.5%で男性若年層が中心。マス広告とネットメディアを両方とも参考にしない「消費低関心層」は11.5%で、中高生や男性管理職・自由業など高所得者中心となっている
マス広告を参考にしない「ネットライフ層」と「消費低関心層」を合わせると25.0%に達しており、同調査では、複数メディア併用の重要性を改めて裏づけられたとしている。また、マス広告が届きにくいこの2つの消費者グループのうち、「ネットライフ層」については、ネット広告+ウェブサイト+ネットクチコミなどのネット中心の施策が重要であり、「消費低関心層」については、知人・友人のクチコミや店頭情報がキーになるとしている。
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