Googleは、検索量の変化から経済動向を読み解くことができるのではないかという発想から、この機能を開発した。経済と検索の連動性を示すために、Googleが作成したのが以下のグラフ。米国勢調査局の衣料品店の売上データと、「Google Domestic Trends」の「小売」インデックスのデータを比較したものだが、小売業界に関連した検索は毎年の年末商戦時期に急増するものの、この2年は景気後退などによってそのピーク時の量は減少している。
経済と検索の連動性を視覚化して分析するため、「Google Domestic Trends」は、Google.comの検索量の変化を「広告・マーケティング」「小売」「自動車」「失業」などの23のインデックスごとに表すことができる。たとえば、「Auto-Buyers(自動車のバイヤー)」インデックスでは、米政府のクルマの買換え助成プログラムによって、検索量に40%もの増加が見られた。
「Auto-Buyers」インデックスには、「car」「kelley blue book」「toyota」などのクエリがあり、その詳細はGoogle Insights for Searchで確認することができる。また、これらのチャートには、Dow JonesやNasdaqなどの株式市場や、個別銘柄を指定して比較表示することもできる。その場合、Googleのインデックスは画面下に縮小表示される。これらのデータはクリックひとつで、csvファイルとしてダウンロードすることもできる。
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