矢野経済研究所は10月に、システムインテグレーター、ソフトウェアベンダー、ユーザ企業を対象にクラウドコンピューティング市場に関する調査を実施した。クラウドコンピューティングの市場規模は2009年時点では1,406億円だが、2012年には約3倍の4,106億円、2015年には5倍以上となる7,438億円に達すると予測している。
現時点で提供されているサービスは、外資系大手企業のSaaSなど、アプリケーションサービスが主体だが、今年から来年にかけて多くの国内ITベンダーが事業に着手し、2010年以降は、特定企業向けのシステムを運用する「プライベートクラウド」や、クラウド向けのシステム開発やシステム連携を行う「クラウドインテグレーション」といった、新たなITサービスが登場し、クラウドコンピューティング市場の中心を担うことになりそうだ。
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