SEO対策の費用対効果も見直しを
また、費用対効果を考えないまま、「SEO対策は重要」と無闇に費用を掛けてはいないだろうか。前述のように月間の検索数が分かれば、10位以内に表示された時に得られるトラフィックの目処が立つ。SEO対策を外部に任せて毎月費用を支払っているようなら、費用に見合った効果が出ているか、クリック単価で比べてリスティング広告よりも著しく高くなっていないかと見直してみるのも良いだろう。
ただ、SEO対策を強化することで自社サイト全体の評価が上がり、対策対象のワードだけではなく、複合ワードやロングテールなどでも自社サイトの上位表示に貢献してくれる。総合的な判断が必要なので、バッサリとカットするような浅慮は禁物だ。
どの企業もWebサイトの運営に力を入れるのはもはや当たり前のこと。SEOに詳しいWeb担当者も多くなってきているだけに、自社サイトを自然検索で上位表示する難易度はますます高くなってきている。
それだけに「とにかく多くのユーザーが検索するビッグワードで上位に表示させよう」という狙いが有効とは言い切れなくなってきている。ビッグワードからユーザーを集めたいのはどの企業も同じ。数多くの有力企業が既に対策を施しているワードなら、検索結果の1ページ目に自社サイトを表示させることは簡単なことではないし、金もかかりがちだ。
検索結果で2ページ目以降もチェックするユーザーは20%程度しかいないと言われている。対して、検索結果の1位に表示されれば20%がクリックしてくれる。下手にビッグワードで勝負するよりも、ミドルワードを狙った方が良い時もある。「焼酎」で上位表示されているサイトの被リンク数・内部対策の状況などを調べ、1ページ目に表示させられる確率は低いと判断したら、「米焼酎」に対策ワードを切り替えるという選択肢も考えていくべきだろう。
サイト立ち上げ後には、まずクロスレコメンド
さらに言うと、「SEO対策=外部業者に依頼せねば」という先入観のある人も居るかもしれないが、競争が激しくないワードを狙えば、意外と自力でもどうにかなる。
先に述べたようにSEO対策を外注すると費用対効果に合わなくなってしまったり、広告費をあまりかけられない状況なら、手間はかかるがまずは自力でSEO対策を試みるのも良いかもしれない。
自社でSEO対策をする、という選択肢を選んだ時に、真っ先に考えてほしいのが有力ポータルサイトへのカテゴリ登録だ。下手なサイトからのリンクの価値は下がってきているどころか、スパム扱いされるリスクさえはらみつつある分、優良なカテゴリ登録からのリンクは確実に抑えておきたい。
Yahoo!ビジネスエクスプレスを使ったYahoo!カテゴリへの登録申請は基本と言えるが、見逃してはいけないのがクロスレコメンド(X-recommend)。goo、Excite、BIGLOBE、@niftyなど、15の有力サイト(2010年1月現在)にカテゴリ登録されて、そこからのリンクを一度に獲得できる。単に各ポータルサイトのカテゴリ検索から流入が増えるだけではなく、SEO対策の効果もあなどれない。あくまでワード次第の話になるが、Yahoo! ビジネスエクスプレスとクロスレコメンドだけでもそれなりに戦えるぐらいだ。1度限りの費用で済むので、サイトを立ち上げたら忘れずに利用しておこう。
【参考情報】
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