SugarSyncは、複数のPCやモバイル端末間でデータの同期・共有・バックパップが可能なオンラインストレージサービス。SugarSync社CEOのローラ・イーシーズ氏が「SugarSyncは接着剤のようなもの。すべてのデバイスをつなぐ」と語るように、Windows、Mac、iPhone/iPad、Android、BlackBerry、Windows MobileといったOS、デバイスの垣根を超え、データの同期ができる。
同期するデータの選択・管理・ファイルの編集などの作業は、OSやデバイスごとに用意された専用のクライアントアプリケーションやWebポータル上から行う。モバイルやデバイスを問わずファイルの同期が可能なため、オフィスや外出先など好きな場所からデータにアクセスすることができる。日本国内で先行して人気に火がついたオンラインストレージサービス「DropBox」との最大の違いは同期設定の柔軟性にある。任意のフォルダを同期対象に指定でき、端末の記憶可能容量に応じて異なるフォルダを同期させるといった使い方も可能だ。
日本語版公開の記者発表会では、著書『整理HACKS!』でいち早く国内にSugarSyncを紹介した小山龍介氏がデモを担当。近年のワイヤレス通信速度の向上、iPhone/iPadのようなデバイスの登場などにより、オフィスや自宅以外にカフェなど好きな場所で仕事をするスタイルが、ビジネスマンの間で一般的になりつつあることを指摘。こうしたスタイルを「ノマドワークスタイル」と称し、SugarSyncがデータのハブとなり、場所やデータの個人所有という制限がなくなることで、「いつでも仕事ができる効率性」、個人間/企業間の「コラボレーションによる創造性」が刺激されるワークスタイルが実現するのではないかと予測した。
個人向け有料プランは利用可能容量30GBで月額4.99ドル/年額49.99ドルから。中小企業向けのビジネスプランも用意されている。なお、iPhone/iPad用の日本語版アプリケーションは既にApp Storeへの登録申請を行っており近日中に提供開始予定、AndroidとBlackBerryの日本語アプリケーションも2010年中に提供される計画となっている。