SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

マーケティングメトリックス研究所出張版

誰でもできるエクセルデータ分析
“いつもと違う結論を導きだす”ための「クロス集計」+「差分」テクニック


比較するデータの数値に応じ「差分」と「比」を使い分ける

 ところで、こちらの記事も今回も「差分」、つまり引き算で比較をしました。比較の方法としては「比」、つまり割り算が使いやすい場合もあります。元の数字が小さい数字の場合は、“比”の方が数字が大きく振れやすいです。

 例えば、1と4という数字があった場合、

  • 差だと、+3
  • 比だと、+300%

 となります。逆に元の数字が大きいと、“比”の値は小さくなりがちです。10001と10004の場合、

  • 差だと、+3
  • 比だと、+0.03%

 となります。今回の例の20代の場合をグラフにすると、以下のようになります。

 差と比は全体傾向は変わらないものの、広告6、19、15が“比”と“差”とにずれがあるのが分かります。比も差もどちらが正解ということでもないので、両方やってみて感覚的に近い方を採用すればよいでしょう。

 まったくモノサシが違うものを比較できるようにする“標準化”という統計手法もあります。“偏差値”と言った方が聞き慣れているでしょうか。この方法についてはまた次の機会に解説します。

 これまで、2回にわけてクロス集計の後の処理と数字の読み方を紹介しました。クロス集計は分析の基本である“分ける”ことの最も代表的なやり方です。

 分析初心者の方にとっては、クロス集計(ピボット集計)もそれなりのハードルがあるとは思いますが、どう扱って、どんな分析ができるのかを理解することで、クロス集計が苦になくなるのではないかと思います。ぜひ、周りの数字をいろいろ分けてみてください。いつもとは違ったものが見えてくると思います。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
マーケティングメトリックス研究所出張版連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中川 斉(ナカガワ ヒトシ)

1968年生まれ/早稲田大学卒。

コンサルティングファーム・広告会社にて、統計解析・データマイニングを軸にしたマーケティングプランニング業務に従事。専門的なデータ分析のスキルと高度なマーケティングの知識・経験の両方をバランスよく持つ稀な存在であり、近年ではマーケティングテクノロジーの開発、利用啓蒙にも一...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/10/14 11:33 https://markezine.jp/article/detail/10567

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング