オトナルは2025年10月23日、AI生成音声コンテンツへの印象について、年代別の調査結果を発表した。調査は2025年6月26日、全国の15歳〜79歳の男女10,000人を対象にインターネットで実施された。
本調査では、生成AIによる音声コンテンツが、どの世代にも徐々に受け入れられている傾向が明らかになった。オトナルでは、AI音声が今後の音声メディアのあり方を左右する重要な要素になるとして、具体的な年代別の意識や許容できるジャンルを分析している。
AI生成音声は「情報としてなら受け入れられる」が最多
全体の約3分の1が「情報としてなら受け入れられる」と回答した。この傾向は年代が上がるごとに高くなる。一方で、全体の5分の1は「感情がこもっていないようで不自然」とし、一定数でAI音声に抵抗感があることが浮き彫りとなった。
ニュース・天気予報は全年代で受容度が高い
AI生成音声のジャンル別で違和感がない、あるいは許容できると感じるものとして、「ニュース・天気予報」が46.9%でトップとなった。次いで「広告(CMナレーションなど)」が多く、情報伝達を主目的とする用途での受容度が高いことがわかった。一方、全体の4分の1は「どのジャンルも許容できない」と回答しており、一定層で拒否感があることも確認された。
エンタメ系は若年層で許容、高齢層では抵抗
エンターテイメント系ポッドキャストやお笑い・バラエティ分野では、10代〜30代の1割以上がAI音声を許容している。その一方で、40代以上では1桁台と低く、年齢が上がるほどAI音声によるエンタメ分野のコンテンツには違和感や抵抗を示す傾向が見られた。
調査概要
調査時期:2025年6月26日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国15〜79歳の男女、10,000人(人口構成比に準じて集計)
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