Yahoo!アルゴリズム更新とその影響
Yahoo!アルゴリズム更新とは?
検索エンジンには、検索順位を決める独自のルールがあり、これを検索アルゴリズムという。Yahoo!では「インデックスアップデート」、「アルゴリズムアップデート」として、合わせて2009年に8回、2010年は6月24日現在、4回の更新がYahoo!検索のスタッフブログで発表されている。
【注】Yahoo!の「インデックスアップデート」と「アルゴリズムアップデート」は厳密に言うと意味合いが異なるものだが、本記事ではこれらを「Yahoo!アルゴリズム更新」と呼ぶこととする。またアップデートの情報はYahoo!検索 スタッフブログで告知されている。
平均11.2位も検索順位が変動!
ディーボではSEO業界初の検索アルゴリズム分析ツール「ALGO BUSTER(アルゴバスター)」というSEOツールを提供している。
上記の図は「devo50」というディーボが独自に定めた50キーワードの各検索上位100サイトの順位変動データを収集し平均値を算出したものである。
平均順位変動幅は、平常時に2位程度である。前回のYahoo!アルゴリズム更新では、平均順位変動幅が11.2位と平常時の5倍にも達した。2009年9月から2010年6月までの最大変動幅は25.2位で、この時は多くの上位サイトが多大な順位大幅下落の影響を受けた。
大規模な順位変動によって自分のサイトの検索順位が下落した場合、サイトによっては死活問題だ。また、中でも最も深刻なのは、10位以内で表示されていたものが検索結果にまったく表示されなくなる「ペナルティ」と呼ばれる現象だ。ペナルティ状態になって頭が真っ白になったWeb管理者も少なくないだろう。
本記事では、このようなアルゴリズム更新に勝つための「2つの習慣」と「4つのペナルティ対策」について紹介する。
検索アルゴリズムを分析できるSEOツール「ALGO BUSTER(アルゴバスター)」の詳細はサイトでご覧ください。
アルゴリズム更新に勝つための「2つの習慣」と「4つのペナルティ対策」 概要
下の図はアルゴリズム更新に勝つための「2つの習慣」と「4つのペナルティ対策」 のイメージ図である。全体像を捉えておくと本記事がより理解しやすいだろう。
それでは、次のページよりアルゴリズム更新に勝つための「2つの習慣」と「4つのペナルティ対策」について紹介する。
アルゴリズム更新に勝つための「2つの習慣」
Yahoo!のアルゴリズム更新はいつ起こるかわからない。いざ更新があり、検索順位が落ちて右往左往していてはただ時間が過ぎていくだけだ。普段からアルゴリズム更新に対処できるよう以下の「2つの習慣」を身に付け、迅速かつ的確な対策ができるよう心がけたいものである。
第1の習慣 「アルゴリズム更新と順位変動チェック」
自分のサイトの検索順位が大きく変動した際、自分のサイトだけが変動しただけなのか、アルゴリズム更新が影響しているのかを把握する必要がある。この点を把握しなければ対策の立て方も変わってくるからだ。
Yahoo!の場合はスタッフブログでアルゴリズム更新のアナウンスがあるが、このアナウンスを日常的にチェックできれば順位変動がアルゴリズム更新によるものなのかが分かる。そこで、第1の習慣は「アルゴリズム更新と自社サイトの検索順位のチェックを日常的に行うこと」である。下にこのチェックを効率的に行うことができる便利なツールがあるので紹介しよう。
ディーボで提供している、アルゴリズム更新情報に対応した無料の検索順位チェックツール「SEO TALK」がそれだ。検索順位を毎日自動で記録し、アルゴリズム変動があれば順位グラフ上に「Y!」マークが表示される。また、SEO TALKは無料で利用できる登録制のツールだが、登録すればアルゴリズム更新が行われた際に、メールでも通知してくれる「SEOアラートメール」もあるので、アルゴリズム更新を即座に知ることができる。
アルゴリズム更新時の「Y!」マーク表示、SEO施策メモ機能付き順位記録ツール「SEO TALK」の詳細はサイトでご覧ください。
第2の習慣 「Yahoo!アルゴリズム更新の予知」
アルゴリズム更新について特に意識も無くただ漫然とSEO対策をしている場合と、「このぐらいの時期にアルゴリズム更新があるかもしれない」と意識している場合とでは、いざアルゴリズム更新があった際のSEO施策立案・決定・実施に差が出てくるのは明白だ。
そこで、第2の習慣は「Yahoo!アルゴリズム更新の予知」だ。ほんの少し意識があるだけで、アルゴリズム更新が実施されても右往左往することは無いだろう。
この予知に関しては、ディーボのトップページに「検索アルゴリズム予報」というコンテンツがあり、前回のYahoo!アルゴリズム更新日、過去3回の平均間隔日数、次回アルゴリズム更新予想日が公開されているので、適宜チェックしておきたい。
これらの2つの習慣で、「アルゴリズム更新の実施状況、および、自社サイトの順位変動との関連性」を把握することができ、「的確な対策に臨む姿勢」が醸成されるだろう。次は、実際にアルゴリズム更新があった後にどのような対策を講じるべきかを紹介する。
アルゴリズム更新に勝つための「4つのペナルティ対策」
アルゴリズム更新後、自社サイトの順位が上昇していれば問題ないが、順位が下落した場合、それも「1ページ目にあった自社サイトが100位以下になっていた」、「検索結果から消えていた」、となれば何らかの手を打たなければならない。
更新直後は順位が安定しないことが多く、少なくとも更新後3日から1週間くらいは様子を見ることをおすすめする。何もせずに下落した順位が戻るケースもあるためだ。また、更新後に順位が下落し、数日後に更に下落することもある。
このような状況の中、慌てて何か対策を実施することは順位変動の原因を特定しづらくなるうえに、無駄な時間を使ってしまうことになりかねない。地震に例えるならば、大地震後に余震が続く中で「家を新築で建てよう」、「倒壊した家を修理しよう」というのと同様にナンセンスな話だ。
Yahoo!アルゴリズム更新後、1週間ほど経過しても順位が下落しそのまま安定してしまった場合、アルゴリズム更新の負の影響を受けた可能性が高い。順位が100位以上落ちていたり、検索結果に表示されない場合は、いわゆる「ペナルティ」を受けた状態である。本記事では、このペナルティ状態になった場合の対策にフォーカスして「4つの対策」を次のページから紹介する。
アルゴリズム更新に勝つためのペナルティ対策1、2
対策1 「ペナルティ可能性チェック」
検索結果に自社サイトが表示されなくなった際にまずやるべきことは、ペナルティの可能性をチェックすることだ。場合によってはペナルティではないと思われる状況もあり、その際は何もせずとも再び検索結果に表示されるようになることもある。ここはSEOツールを使ってチェックする。
ペナルティの可能性をチェックするには、「takotubo.jp インデックス状況調査ツール」を利用しよう。
主に見るべき項目は上図赤枠内の順位で「○位」となっている箇所である。ペナルティを受けていない多くのページではこれらの順位が大抵は「1位」と表示される。1位になっていないものが1つでもあればペナルティになっている可能性がある。ペナルティの疑いがあれば次の「対策 2」に進む。
ペナルティの可能性がチェックできる「takotubo.jp インデックス状況調査ツール」の詳細はサイトでご覧ください。
対策2 「ペナルティ対策」
そもそもペナルティになる原因はいろいろと考えられるが、基本的なペナルティ対策を解説する。
ペナルティ状態から検索結果に表示されるようになるためには、基本的には当該ページを修正し、様子を見て変化が無さそうなら再度別な修正をすることになる。原因がはっきりと特定できない以上、「仮説→実施→検証」を繰り返すしかない。疑わしき原因を1つずつ潰していくしかないのだ。
実施内容の判断基準としては、自社サイトをURLなどで検索→当該サイトのキャッシュを確認し、変更が反映されているにも関わらずペナルティ状態であるならば別な対策をした方がいいだろう。それでは、以下3つのペナルティ対策について解説する。
基本的なペナルティ対策の1つ目は、「takotubo.jp 外部発リンクインデックス状況調査ツール」を利用する。
takotubo.jp 外部発リンクインデックス状況調査ツールでは、ペナルティの疑いがあるURLを入れてチェックすると、当該ページから外部発リンク(当該ページのドメイン外へのリンク)先のインデックス状況が表示される。上図赤枠内の○位の部分が1位でないリンク先は、そのリンク先ページがペナルティになっている可能性があるので、その発リンクは削除することを検討する。
この対策は「スパムサイトにリンクを提供しているサイトにもペナルティが課せられる」という仮説のもとに行うものだ。「上図赤枠内の○位の部分が1位でないリンク先」が確実にペナルティになっているとは限らないし、このような発リンクを削除したからといって確実に自社サイトのペナルティが解除されるとも限らないのでご注意いただきたい。
当該ページの発リンク先のインデックス状況がわかる「takotubo.jp 外部発リンクインデックス状況調査ツール」の詳細はサイトでご覧ください。
基本的なペナルティ対策の2つ目は、「takotubo.jp タイトルテキスト重複チェックツール」を利用する。
takotubo.jp タイトルテキスト重複チェックツールでは、当該ページのタイトルと同じタイトルのページがドメイン内にあれば、そのURLが分かるツールだ。タイトルはページ固有の内容で設定すべきで、同じタイトルが複数あると「検索エンジンがどのページがどの内容について述べているのか混乱し、結果としてペナルティ状態に陥る」という仮説にもとづいて対策するものである。
こちらも重複タイトルがあったからといって確実にペナルティになるとは限らないし、重複タイトルを無くしたとしても確実に自社サイトのペナルティが解除されるとも限らないのでご注意いただきたい。
当該ページと同じタイトルがドメイン内のページにあるかが分かる「takotubo.jp タイトルテキスト重複チェックツール」の詳細はサイトでご覧ください。
基本的なペナルティ対策の3つ目は、「takotubo.jp リンク切れチェックツール」を利用する。
takotubo.jp リンク切れチェックツールでは、当該ページ内に設定されているリンクを200件まで調査し、リンク切れをチェックする。リンク切れが即ペナルティにつながる可能性は高くないと思われるが、ユーザビリティの面でもリンク切れはマイナスなのでチェックしておこう。
こちらもリンク切れがあったからいって確実にペナルティになるとは限らないし、リンク切れを無くしたとしても確実に自社サイトのペナルティが解除されるとも限らないのでご注意いただきたい。
次のページではペナルティ対策のキーワード調整について解説する。
当該ページ内に設定されているリンクに、リンク切れがないかをチェックできる「takotubo.jp リンク切れチェックツール」の詳細はサイトでご覧ください。
アルゴリズム更新に勝つためのペナルティ対策3、4
対策3 「キーワード調整」
前ページの「対策 2」で基本的なペナルティ要因のチェック、対策が終わったら、次はペナルティと相関が高い傾向にある当該ページ内のキーワード調整を実施する。
ペナルティになりやすいHTMLソースの傾向として、「タイトルやh1タグ内にSEOキーワードが何度も出現している」、「SEOキーワードが密集している」などがある。ただ、キーワード調整に関しても、「これだけSEOキーワードを調整したらペナルティから脱出できる」というような確固たる基準がないため、仮説を立てて試行錯誤するしかない。
キーワード調整を実施する際に便利なツールが2つあるので紹介する。1つ目のツールは「SEO 内部対策チェックツール talabagani.jp」だ。
SEO内部対策チェックツール talabagani.jpではSEOキーワードと自社サイトのURLを入れるだけでSEOの内部対策状況がグラフや表で表示される。自社と競合サイトのキーワードバランスを比較し、参考とする際に活用しよう。
自社と競合のSEO内部対策状況がグラフや表で分かる「SEO内部対策チェックツール talabagani.jp」の詳細はサイトでご覧ください。
2つ目のツールは「ohotuku.jp キーワード出現率チェック」。
ohotuku.jp キーワード出現率チェックはSEOキーワードと「出現率目標」を設定できるツールで、出現率目標に対し当該ページのSEOキーワードの出現率とどのくらい差があり、目標を達成するためにはどれくらいの増減が必要かを数値で示してくれる。狙ったキーワード出現率の調整をする際に数値がひと目で分かるので大変便利だ。
出現率目標を設定し、目標と現状の差分が分かる「ohotuku.jp キーワード出現率チェック」の詳細はサイトでご覧ください。
対策4 「ペナルティ関連情報の収集」
「ペナルティ対策を実施してもなかなか脱出できない……」、そのような場合はペナルティに関する情報を収集し、脱出のヒントがないかを調査するのも1つの手だ。情報収集を効率的に行うためには「takotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュース」の活用がおすすめだ。
takotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュースはソーシャルニュースコンテンツで、ネット上のさまざまなニュースやブログ記事からSEOペナルティやアルゴリズムに特化して抽出されている。そのため今必要な情報をまとめて得ることができる。
ペナルティやアルゴリズム関連に特化したソーシャルニュース「takotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュース」の詳細はサイトでご覧ください。
Yahoo!アルゴリズム更新後にアルゴリズムの傾向を把握する方法
最後に、Yahoo!アルゴリズム更新後のアルゴリズム傾向を把握する方法をお伝えする。ディーボの無料SEOツール、被リンクチェックツール「hanasakigani.jp Pro」に登録し、ログイン後の画面で「アルゴリズムレポート」をダウンロードできるので、このレポートを参照しよう。
登録すると無料でアルゴリズムレポートがダウンロードできる、無料SEOツールの被リンクチェックツール「hanasakigani.jp Pro」の詳細はサイトでご覧ください。
【ディーボ関連記事:月間 150,000人が利用する「無料SEOツール」の効果的な活用法】