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入札権利を買う!新しいオークションサービス「ペニーオークション」の仕組みを全解剖

2010/08/10 17:30

 昨年から「オークションに入札するための権利(オプション)を購入」して、安価に商品を落札できる、「ペニーオークション」という新しいオークションサービスが話題となっている。この記事では、書い手側・運営側双方から見たペニーオークションの仕組み・ビジネスモデルを紐解いていく。(バックナンバーはこちら)

ペニーオークションと通常オークションの違い

 ペニーオークションは、米国のEntertainment Shopping社のswoopが、初めて提供をしたオークションサービスで、1$以下の単位で入札できる事がウリとなっているサービスである。最小価格で入札ができるため、自然と落札価格も安くなり最終入札できたユーザーは市場価格よりも安価に商品を手に入れることができるとされている。

 【まめ知識】

英国の補助単位通貨「penny」がサービス名の語源になっているようである。英国では、1ペニーは1/100ポンドとなっており、米国では1/100ドルの通貨単位である「セント」を通称でペニーと呼んでいる。

 上記は日本で運営されているサービスの一部であるが、昨年から今年にかけてかなりの数が立ち上がっているようだ。では、ペニーオークションと通常のオークションの違いはどのような所にあるのだろうか? 以下に一覧表を記載するので見て頂きたい。

 上記を見て頂くと「オークション」という名前は付いているものの、性質がまったく異なっていることが分かるのではないかと思う。さて、このペニーオークションだが、実際はどのようなビジネスモデルになっているのだろうか、その仕組みを紐解いていこう。

入札権利の購入からはじまるペニーオークション

 ペニーオークションは、入札権利を得るためにポイントを購入することからはじまる。

 現時点での日本における1ポイントの相場は75円となっており、100ポイントを購入すると、

 75円/1ポイント×100=7,500円

 となる。オークション参加ユーザーにとっては、このポイントが、ペニーオークションサービスで入札するための原資となるわけだ。ちなみに、ほぼ全てのペニーオークションはPaypalを使ったクレジットカード決済を提供しており、ユーザーはポイントの購入をPaylpal経由で行うことができる。逆にペニーオークション運営サービス側にとっては、ユーザーへのポイントの販売は預かり金という形で一度計上され、ユーザーによるポイント消費を待つことになる。

 ペニーオークション提供者側会計処理

 ポイント購入時仕訳    (売掛金)7,500円 (預かり金)7,500円

 Paypalからの入金時仕訳  (現預金)7,500円 (売掛金)7,500円

 ※Paypalからの入金をもって資産計上した売掛金を貸方へ移動し、借方へ現預金が発生

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