矢野経済研究所は、6月から7月にかけて、ECサイト構築事業者、EC事業者を対象にECサイト構築市場についての調査を実施した。経済産業省の調べによると、BtoC-ECの市場規模は2桁成長を継続しており、それに伴ってECサイト構築市場も拡大してきたが、景気低迷を背景とした投資冷え込みにより、2009年には186億円と、前年から5.7%の成長に止まっている。
2010年度は、新規ECサイト構築の発生に加えて投資見送りも解除されるなど、低価格化の一方で案件数増が期待される動きもあることから、市場規模は203億5千万円(同109.4%)になるものと予測している。
また、ECサイト構築を「販売チャネルの確保」にとどまらず、「顧客との接点を確保し、ニーズを捉えるダイレクトマーケティングの場」や「カタログ的に見せる部分」と捉える事例が出てきている。同研究所は今後、デジタルサイネージとモバイルECサイトのクロスメディア展開などへの的確な対応も必要だとしている。
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