5月16日にプレオープンした「mediajam(メディアジャム)」は、優良なニュースサイトを巡回して、タグでニュースを自動分類している。従来のニュースサイトのように、「社会」「政治」「スポーツ」といったカッチリしたカテゴリ分けによってニュースを見せるのではなく、記事に含まれるキーワードにタグをつけることによって、情報の間にゆるい結合を生みだし、ユーザーはタグ検索で関心のある情報をまとめて探すことができる。また、会員登録すると、ニュースにコメントをつけることができる。
トップページを一見したところスッキリ整理されているが、普通のニュースサイトのようにしか見えないだろう。「タグを使ってニュースを自動分類」というものの、トップページにはタグクラウドすらない。しかしよく見ると、記事のまわりにボタン表示されたタグが、いくつかそっと配置されている。ページの上部を見てみると、検索窓の横に「タグ検索」と「全文検索」の2つのオプションが用意されている。ここで気になるキーワードを入力して「タグ検索」を選択すると、そのキーワードを含んだニュースが表示される。
「mediajam」は、従来のニュースサイトと同じように、カテゴリやジャンル別にニュースを閲覧するための構造を持ちながら、記事のまわりに置かれたタグボタンや「タグ検索」によって、カテゴリを越えて関連ニュースにアクセスすることができる。また、すべてタグごとに、RSSフィード(更新情報)の配信があるのもうれしい。ユーザーがタグを自由につけられる機能があっても、おもしろいだろう。この「タグ」という小さなラベルによって、膨大な情報にアクセスするための方法は、これからますます洗練されていくだろう。
「mediajam」は、神奈川新聞社とミツエーリンクスが出資している合同会社メディアジャムが運営している。巡回しているソースメディアは現在およそ70サイト。今後は、自薦・他薦を含め、対象サイトを順次増やしていくことも検討しているという。