JR 東日本とJR 西日本は、それぞれが発行する「Suica」と「ICOCA」を2008年3月を目途に電子マネーとして相互利用できるよう、合意にいたったと5月28日に発表した。「Suica」と「ICOCA」はIC カード乗車券としての相互利用は2004年8月1日からすでに実施しているが、これを駅構内を中心した店舗などで電子マネーとしても相互利用できるようにする。
Suica は、2004年3月22日のサービスを開始以来、2007年3月18日には、首都圏の鉄道・バスで利用可能なICカード乗車券「PASMO」と相互利用を開始するなど、利用者の利便性を上げている。
また28日には、株式会社ファミリーマートとNTTドコモが、資本提携および業務提携について合意した。ファミリーマートは昨年から東京都、名古屋市、福岡市の約140店舗で先行導入しているケータイクレジットの「iD」決済を全国に拡大し、7月10日からファミリーマート全店約7,000店舗の全レジで利用できるようにする。この「iD」全店導入を機に、ドコモがファミリーマートに資本参加することにより両社が協業しやすい環境を作り、「iD」およびおサイフケータイの利便性、サービス展開向上を図る。ドコモはファミリーマートの発行済株式総数の3.0%に当たる普通株式293万500株を、自己株式の譲受により、約90億円で取得する予定だ。
電子マネーをめぐるシェア拡大、生き残りの戦いは激しさを増してきている。ユーザ確保のため今後もこうした電子マネーの相互利用や提携は増えていきそうだ。
ニュースリリース:「Suica」と「ICOCA」の電子マネー相互利用の開始に向け合意(PDF)
ファミリーマートとドコモが資本提携および業務提携に合意