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マーケティングメトリックス研究所出張版

時間が取れる年末休暇に意味を考えてみたい業界用語
頭がよさそうな言葉の代表格「PDCA」


 「PDCA」「ROI」「最適化」…専門用語が飛び交う業界ですが、そもそもこれらの言葉の本質は何でしょうか。少し立ち止まってこれらの言葉の意味について考えてみたいと思います。今回はPDCAについてです。

「PDCA」「ROI」「最適化」…これらの意味を説明できますか?

「PDCA」「ROI」「最適化」…よく耳にするこれらの言葉。確かに聞こえがよいですが、実際アクションプランにつなげようとするとなかなか難しかったり、「そもそもなんだっけ?」といった声も聞きます。マーケティングメトリックス研究所も「最適化」という言葉をキーワードの1つにしているのですが、体のよい言葉としてあまりにも氾濫しすぎており、そのうちNGワードになってしまうのではと危惧しています。まだまだ少ない経験と知識しかない私ですが、私なりの考え・想いをここでお伝えしたいと思います。

 さて、今回はPDCAについてです。なんでも一発でうまく行く事の方が少ないですよね。一般的な方ならば、普通に生活している中でもPDCAを回しているのではと思います。

  • 1時間勉強した→テストの点が悪かった→2時間勉強してみよう→それでもいまいち→これ以上時間は増やせないのでA君のやり方をまねしてみよう
  • 料理本見て作った→自分にはちょっと薄味→次回は少しだけ醤油を足してみよう
  • 合コンうまく行かない→見た目か?会話か?年齢、性別、所得、職業などスペックの問題か?→スペックはすぐには改善できない、見た目はコストもかかる→まずは会話のパターンを変えてみよう

 これらのような事は、多かれ少なかれ、大きな事や些細な事まで、誰でもたくさん経験してきているでしょう。そして、ふと考えみるとこれらのことはすべてPDCAと言えます。

 読者の皆様も当然仕事でも日々改善の連続をなさっていると思います。そのため、あたかも、ものすごい概念であるかのように「PDCA」という言葉が語られるのは違和感、いまさら感があります。

 また、「うまくいっていない」とおっしゃっている方はとても健全で、チャレンジの中でさらに上を目指しているからこその発言なんじゃないかなとも思います。

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この記事の著者

中川 斉(ナカガワ ヒトシ)

1968年生まれ/早稲田大学卒。

コンサルティングファーム・広告会社にて、統計解析・データマイニングを軸にしたマーケティングプランニング業務に従事。専門的なデータ分析のスキルと高度なマーケティングの知識・経験の両方をバランスよく持つ稀な存在であり、近年ではマーケティングテクノロジーの開発、利用啓蒙にも一...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/10/14 11:17 https://markezine.jp/article/detail/12639

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