「日本製品=高品質」イメージが世界で確立
博報堂は、2010年の5月から8月にかけて、アジア、欧米・中南米の主要都市で、中上位収入層の15~54歳の男女を対象に大規模な調査を行った。今回、この調査データをもとに、BRICsを含む世界18都市における「日本製品」と「韓国製品」に対するイメージを比較・分析した結果を発表した(サンプル数は11,512名)。
高品質イメージは、日本製品が韓国製品を圧倒している。ソウルをのぞいた17都市を平均すると、日本製品が60.6%であるのに対し、韓国製品は20.5%と、約40ポイントの大きな差がついている。日本製品の高品質イメージは台北の91.8%を筆頭に、10都市で50%を超えており、「日本製品=高品質」イメージが世界で確立している。
「カッコイイ/センスがいい」というイメージでも、日本製品が韓国製品を上回った。17都市平均で、日本製品と韓国製品の間には10ポイントの開きがある。しかし、中国3都市(上海、広州、北京)では、両製品の評価は拮抗している。
一方、「活気や勢いを感じる」イメージは、他のイメージに比べると両国製品の差はせばまっており、平均ではほとんど差は見られなくなっている。
日本製品には、韓国製品にはない強固なイメージがある
「日本」から連想するモノ・サービス・エンターテイメントについてたずねたところ、18都市平均でのトップ3は「家電製品/AV製品」「デジタル製品」「自家用車」で、60%前後という高ポイントを獲得。この3製品はほとんどの都市で上位を占め、日本のイメージとして定着している。一方、「韓国」からの連想は、「デジタル製品」「家電/AV製品」「ファッション製品」がトップ3で、上位製品群でも30%台の連想にとどまっている。
エンターテイメント分野では、日本の「アニメ/漫画」は7都市でトップ3入りしており、アジアだけでなく、フランクフルトやサンパウロでも非常に強いコンテンツとなっている。一方、韓国の「映画」がトップ3に入った都市は4都市で、メトロマニアとホーチミンシティでは1位。韓国の「音楽」はバンコクとジャカルタで3位に入っている。
調査レポートでは、韓国から連想される項目には都市によってかなりバラツキが見られ、日本に対するような世界共通の強いイメージは確立されていないと指摘している。
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