SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

アクセス解析徹底活用ガイド

eBayの事例から学ぶ「ページ最適化」最新動向


Step2:構成要素ごとにパターンを作成する

 構成要素ごとに、マーケティング仮説に基づくパターンを作成します。実際にテストされたパターンは以下の図のとおりです。

range=商品カテゴリの多さを訴求、Join=多くのユーザが利用していることを訴求
buy&SEll=売り買いができるという機能面を訴求、welcome=ホスピタリティを訴求
join free=無料であることを訴求、start here=はじめるならここだよと訴求
sign up today=「サインアップ」と訴求、register now=「登録」と訴求
charity=チャリティー品があることを訴求、brand=最新ブランド品を訴求
keyword=人気ランキングを訴求、price=お値打ち感を訴求
seller focus edu.=どうやって売るかを訴求、sell for only25=安い出品料を訴求
feedback powersellers=出品者の評価があることを訴求、start selling now=今すぐはじめることを訴求
ending now=販売終了間際の商品を訴求、paypal=便利なオンライン決済サービスを訴求
buyer focused edu=ショッピングのコツを訴求、 testimonials=利用者の声を通じて信頼性を訴求
top category=一般的なナビゲーションを表示、 general safety=セキュリティを訴求
t & s paypal=便利なオンライン決済サービスを訴求、popular=人気カテゴリーを表示

Step3:サイト訪問者に対してテストする

 サイト訪問者に対して、6つの構成要素×それぞれ4パターンの、計4096のコンビネーションをテストし、最適なページを特定しました。eBayでは、この事例のページだけではなく、サイトの様々な重要ページに対してマルチバリエイトテストを行い、効果をあげています。

 Memetrics社の最適化ソフトウェア(日本名:マーケティングチャネル最適化サービス)は、サイトのテストだけでなく、リスティング広告やeメール、ダイレクトメールやコールセンターでもマルチバリエイトテストを実施できます。これらの点から、eBayはMemetrics社をパートナーとして選び、様々なマーケティングチャネルでテストを実施して、最適化させています。

 日本のWebマーケティングはアメリカのWebマーケティングから2年程度遅れているともいわれます。現在アメリカで注目を集めているマルチバリエイトテストが、今後日本で本格的に活用される日も、そう遠くないのではないでしょうか。今回の記事では、アメリカで注目されているマルチバリエイトテストとeBayにおける先端事例を説明しました。次回の記事で、なぜサイト最適化やマルチバリエイトテストに注目が集まっているか、説明していきたいと思います。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
アクセス解析徹底活用ガイド連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

清水 昌浩(シミズ マサヒロ)

株式会社Ginzamarkets カントリーマネージャー(日本)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/06/28 19:52 https://markezine.jp/article/detail/1346

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング