ページ最適化の新潮流に触れる
Emetrics Summitでは、世界最大のオークションサイトであるeBayがマルチバリエイトテストの成功事例として紹介されていました。eBayは、過去においてABテストやユーザビリティテストなどを繰り返し実施し、サイトを継続的に改善していましたが、現在はMemetrics社のサービスを利用し、マルチバリエイトテストを実施しています。
eBayは過去においてABテスト繰り返しを実施していましたが、以下のような課題を抱えていました。
- テストしたいことは山のようにあるが、ABテストでは1つずつ検証しなければならないため、時間がかかりすぎてしまう
- ABテストの結果、比較対象のページが元ページよりも悪いことがあり、その場合のコンテンツの検討・制作コストと時間が無駄になってしまう
- ABテストでは、各テスト対象のページ構成要素間の「組み合わせ」効果が無視されてしまう
このような課題を認識しつつも、過去においては代替手段がなかったため、時間とコストをかけて継続的にABテストを実施していました。
Step1:ページを構成要素に分解する
eBayはMemetrics社のマルチバリエイトテストを利用し、上述の課題を一掃し、かなりの成果をあげています。以下にeBayの具体的な事例を紹介します。
まず、テスト対象のページを構成するいくつかの要素に分解します。eBayの事例では、HEADER、BUTTON、CONTENT TOP、CONTENT LEFT、CONTENT RIGHT、LEFT CATEGORIESの6つに分けています。
