Step2:構成要素ごとにパターンを作成する
構成要素ごとに、マーケティング仮説に基づくパターンを作成します。実際にテストされたパターンは以下の図のとおりです。
buy&SEll=売り買いができるという機能面を訴求、welcome=ホスピタリティを訴求

sign up today=「サインアップ」と訴求、register now=「登録」と訴求

keyword=人気ランキングを訴求、price=お値打ち感を訴求

feedback powersellers=出品者の評価があることを訴求、start selling now=今すぐはじめることを訴求

buyer focused edu=ショッピングのコツを訴求、 testimonials=利用者の声を通じて信頼性を訴求

t & s paypal=便利なオンライン決済サービスを訴求、popular=人気カテゴリーを表示

Step3:サイト訪問者に対してテストする
サイト訪問者に対して、6つの構成要素×それぞれ4パターンの、計4096のコンビネーションをテストし、最適なページを特定しました。eBayでは、この事例のページだけではなく、サイトの様々な重要ページに対してマルチバリエイトテストを行い、効果をあげています。
Memetrics社の最適化ソフトウェア(日本名:マーケティングチャネル最適化サービス)は、サイトのテストだけでなく、リスティング広告やeメール、ダイレクトメールやコールセンターでもマルチバリエイトテストを実施できます。これらの点から、eBayはMemetrics社をパートナーとして選び、様々なマーケティングチャネルでテストを実施して、最適化させています。
日本のWebマーケティングはアメリカのWebマーケティングから2年程度遅れているともいわれます。現在アメリカで注目を集めているマルチバリエイトテストが、今後日本で本格的に活用される日も、そう遠くないのではないでしょうか。今回の記事では、アメリカで注目されているマルチバリエイトテストとeBayにおける先端事例を説明しました。次回の記事で、なぜサイト最適化やマルチバリエイトテストに注目が集まっているか、説明していきたいと思います。