Googleは、書籍検索サービス「Google ブック検索」(ベータ版)の提供を7月5日にスタートした。ウェブ検索と同様に、キーワードを含む書籍を見つけてその内容をさらに検索することができるが、印刷・コピー・ダウンロードは不可となっている。
書籍の内容を表示するページには「この本を購入」リンクも用意され、オンライン書店や出版社のサイトから書籍を購入することもできる。また、書籍内容を表示するページにはGoogle AdWordsが組み込まれ、ユーザーが広告をクリックすると出版社にも広告収入が支払われる。
書籍内容の表示は「全文表示」、「部分プレビュー(数ページのみ表示)」、「スニペット表示(検索語句前後の文章を抜粋表示)」の3パターン。内容が表示できないものは、書誌情報が表示される。「全文表示」は著作権の保護期間が切れている書籍や出版社から許可を得た書籍が対象となる。
このサービスを書籍宣伝の場として活かしたい出版社は、「Google ブック パートナー プログラム」(無料)に参加し、Googleに書籍を送付すると、書籍内容がスキャンされインデックス化される。ウェブ上で公開されるのは総ページ数の一部(20%)のみだが、プロモーションのために公開ページ数を20%以上に上げるなどの操作も可能。また、書籍を登録した出版社は管理画面で閲覧数や購入リンクのクリック数を確認することができる。
プレスリリース:「Googleブック検索(ベータ版)の提供を開始」