開始わずか数年で2億人が利用する「新浪微博」
今、世界で最も勢いのあるWebサービスは何でしょうか? Facebook? Twitter? それともGoogle+?
これらのサービスに共通することは、世界中の様々な国の利用者を多数抱えているということです。しかし、ほぼ一国の利用者だけで、開始からわずか数年で約2億人が使うサービスがあるのを、ご存知でしょうか?
その一国とは、今や日本を抜き世界第2位のGDPを誇る中国。そして、そのWebサービスとは、「新浪微博」というものです。
「新浪(SINA)」は中国の企業、「微博」とは簡単に言うとミニブログのことです。言わば中国版Twitterですが、現地中国では「ウェイボー(Weibo)」と呼ばれています。
後ほど詳説しますが、ウェイボーはさまざまな企業が提供しており、トータルでは約3億人が利用しています。中国インターネットインフォメーションセンター(CNNIC)によると、中国のインターネット利用者数は2011年7月時点で4.85億人と発表されているので、実に中国人インターネット利用者の半数以上がウェイボーを使っていることになります。
各ウェイボーは、日本を含む外国からの閲覧およびアカウント作成が可能です。しかし、中国のWebサービスであることから、つぶやかれている言語はほぼ中国語漢字であり、当然ほとんどの利用者は中国人です。下記は、弊社が運営する訪日中国人観光客向けクーポンサイトのウェイボーアカウントです。
有名人・芸能人も利用、フォロワー数はケタ違い
ウェイボーは、Twitter同様に多くの著名人や芸能人が利用しています。
その中でも、フォロワー数を最も多く抱えているのは中国陸上の劉翔選手です。その数、何と2011年8月現在で2,000万人を超えています。劉翔選手だけでなく、フォロワー数トップ20の方々は、全員フォロワー数が1,000万人を抱えており、さすが人口13億人を抱える中国といった感があります。
Twitterで最も多くのフォロワー数を抱える米国の女性アーティストLady Gagaですら、約1,200万人であることを鑑みると、中国のスケールを感じ取っていただけるかと思います。
ちなみに、ウェイボーの日本人利用者で最もフォロワー数が多いのがセクシー女優の蒼井そらで、その数は400万人を超えています。また、つい先日ウェイボーアカウントを開設した日本の歌姫 浜崎あゆみ氏は開設2日でフォロワー数が10万人を超え、8月31日現在で約73万人となっており、同氏のTwitterアカウントのフォロワー数54万人を既に超えています。